ウクライナ政府が民間人材派遣会社を利用して人集め

https://sputnikglobe.com/20231128/ukraines-use-of-private-recruitment-firms-another-sign-of-desperation-1115264630.html

キエフの反攻は軍を疲弊させた。戦える年齢の男性が徴兵され、無意味な肉挽き機で殺されるのを避けるため逃げ出し、国の過疎化を加速させている。当局は民間の徴兵を検討しているが、それは西側諸国からより多くの資源を吸い上げようとしているだけだ、とあるオブザーバーはスプートニクに語った。

ウクライナ政府は、新兵がただ無差別に前線に送られるのではなく、前線の後方で自分のスキルに合った仕事に就けるようにするため、二組の民間リクルート会社を使うことを計画している。

ウクライナの安全保障理事会のオレクシー・ダニロフ事務局長は、早ければ今週末にも展開される予定のこの新しい取り組みについて、イギリスのメディアに語った。

当局は、この新しいアプローチによって、戦争には協力したいが前線で無意味に死ぬのは嫌だというウクライナ人に、徴兵から隠れるのをやめるよう説得できると期待している。

「動員はより柔軟になり、必要とされる専門分野が発表され、人々は具体的な職種に志願する。例えば、溶接工や機械工など。」とダニロフは言った。

ゼレは、最近実業家から国防相に転身したルステム・ウメロフが提案した謎の新動員対策パッケージを発表し、翌週にその計画を見ると先週金曜日に述べた。「計画は練られ、すべての答えがそこにある。」とゼレ。

ロシア軍は、ウクライナ軍が夏の大規模な反攻作戦で被ったひどい損害について報告している。

ロシアのショイグ国防相による最近の推定では、6月4日の反攻開始以来、ウクライナの損害は兵力9万人以上、戦車600両近く、装甲車1900両程度とされ、米情報当局者は8月の時点で、死傷者総数は50万人に近づくと内々に述べている。

兵員不足のため、ウクライナのリクルーターは、公共の場から路上で人々を拉致するなど、絶望的で残酷な戦術に訴えている。若い兵士が殺されたり、海外に逃亡したり、国内の当局から身を隠したりしているため、女性兵士（妊婦も含む）や40歳以上の男性への依存度が高まっている。

遅すぎたのか、遅すぎたのか？

紛争が2年目を迎えようとしている今、新たな「柔軟な」あるいは「スマートな」動員策で、新たな兵士を惹きつけることは期待できない。ウクライナ人はすでに、政府全体に及ぶ腐敗を認識しており、軍の構造全体に対して極めて懐疑的な態度を示している。

「ウクライナの政治家たちは、このリクルートサービスは、軍属（コックや運転手など）のためで、前線での軍隊の行動をサポートすると言う。軍の登録事務所や募集事務所が、斡旋業者を使わずにそのような従業員を集めることはできないのか？」と、ロシアのベテラン軍事アナリスト、アレクセイ・レオンコフ氏は言う。

官民合同のリクルート計画はウクライナの「隠れた資金調達」の可能性があるとレオンコフ氏は見ている。

「リクルートエージェンシーは、米国やNATOからごちゃごちゃ言われずに、活動資金を得ることができる。一種の隠れた資金調達だ。それほど多数のコックや運転手が本当に必要かどうかわからない。」

ウクライナが本当に必要としているのは資金だ、とこのオブザーバーは強調する。ワシントンがウクライナの国家予算の穴を埋めるのに苦労し、キエフへの追加資金について議会で議論されている。

「ウクライナのための資金調達の隠れみのだ。リクルート機関が実際にいくら受け取っているのか、その数字でわかる。それがが明化されればの話だが。」とレオンコフは総括した。

川は小水に変わる

ウクライナが西側の支援衰退に直面する中、ウクライナ政府関係者の最大の懸念は、新兵をどこから調達するのかという問題だけでなく、そのための資金や装備も問題である。「春、軍需物資の流れは太い川だった。夏には小川だった。」あるウクライナの関係者は月曜日、西側諸国のウクライナ疲れの高まりを伝える記事の中で、「今は涙のしずくが数滴落ちてくるだけだ。」と語った。

米国とその同盟国は、ウクライナへの軍事的・経済的支援に1750億ドル以上を費やしたが、ワシントンの議員たちが政府機関閉鎖の危機に直面し、当局者たちがガザでの戦争でイスラエルを支援することがより緊急に必要と判断したため、ここ数カ月で急激に資金が減少した。米国防総省は最近、ウクライナ支援のための軍資金が10億ドルに満たないことを明らかにした。