2023年11月16日木曜日

ペペ・エスコバル:膠着状態ではない

https://strategic-culture.su/news/2023/11/14/this-aint-no-stalemate-ukrainian-frontline-breakdown-revisited/

ウクライナ戦線崩壊、再考

2023年11月14日

ウクライナの前線が全面的に崩壊している証拠が、リークされた報告書を通じて、積み重ねられている。前回は南部ザポロージェ前線に焦点を当てた。 今回は、北東部のハリコフに焦点を当てよう。

この文書は、作戦戦術グループ "Sumy "の参謀長への7月の報告書である。報告書によると、A7383部隊の3分の2を戦場から撤退させて戦闘態勢を回復させることは不可能であり、残りの3分の1で55.5キロに及ぶ砦を維持することはできない。

並行して、新兵募集も非常にゆっくりと進められた。

4カ月前の時点で、ハリコフの第127独立領土防衛旅団はまだ72%の人員、つまり2392人の兵士と256人の将校を擁していた。しかし、部隊の道徳的・心理的状態が危機的である。

戦闘態勢の回復について忘れてしまった。前回のケースは、例外と言い難い。

結論は明白だ。旅団全体が危機的状況に陥っており、ウクライナの前線全体が崩壊している。

百日間の大失敗

現地では、ロシア軍(RAF)がSMO前線全域で主導権を握っている。これはポーランドやエストニアの情報機関も認識している。主戦闘は、DPRのアヴデフカ-マリンカ線と、LPRのクピャンスク-スヴァトヴォ線である。

RAFは、ウクライナ軍を追い込むのに十分な人員と武器を保有しており、ウクライナ軍は年中無休の絶望状態である。目的は変わらず、DPRとLPRの全土を、その行政境界線内で占領することである。

これと並行して、ロシア安全保障会議の副議長であるドミトリー・メドヴェージェフは、武器と軍事装備の大幅な増産を発表した。メドベージェフは常に、ロシアの防衛産業の能力は前例のないレベルに達しており、しかも予想をはるかに上回るスピードで達していると強調している。

クレムリンのドミトリー・ペスコフ報道官は、ラブロフ外相がここ数カ月にわたって詳述してきたことを繰り返している。

「キエフとNATOは、自分たちが戦場で勝つことはできないことを理解したほうがいい。」「西側は、ドンバスとクリミアだけでなく、オデッサ、ニコラエフ、キエフ、そして他のすべてが実質的にウクライナではないことを認めなければならない。」

これは、キエフがクリミアとドンバスを指して「領土を失うことなくNATOに加盟できる」と発言したアンダース・"フォッグ・オブ・ウォー"・ラスムセン前NATO事務総長に対する反論だ。

メドベージェフは煽る。「いったい何をNATOに加盟させるというのか?」

この分析では、「ロシアがウクライナで進行中の泥の季節の攻勢、つまり前線全体にわたって行われる局地的な攻撃の集合体の目的(ケルソンを除く)」に焦点を当てている。ロシアはウクライナ軍(AFU)が前線全域で圧力を受けている間、自国の膨大な備蓄を戦略的に、一切投入していない。

資金不足、兵器化、西側支援というパーフェクト・ストームがキエフの地平線を暗くしている一方で、ウクライナの現場での連続的な災難はあまりにも明白で、西側メディアでさえ取り上げている。

これは「膠着状態」ではない。

先の分析は、ウクライナの旅団が前線全体で崩壊していることと一致する数ある分析にすぎない。百日攻勢は、むしろNATOの百日攻勢の大失敗というべきだろう。

この大失敗は、「バイデン・コンボ」政権が今必死に停戦を押しだそうとしている重要な理由である。

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