2024年3月12日火曜日

米国、EUの銀行を制裁で脅す

https://www.rt.com/business/594014-us-eu-bank-sanctions-raiffeisen/

2024/03/10 09:53

ワシントンは、オーストリアの大手銀行ライファイゼンのロシアでの業務に関して警告を発したと報じられている。

ロイター通信が引用した米財務省の発表によると、ロシア最大の外資系金融機関であるオーストリアのライファイゼン・バンク・インターナショナルは、ロシアの軍事資金を援助していたことが発覚した場合、米国の金融システムから切り離されるリスクがあるという。

ワシントンが制裁を再強化する一環として、オーストリアの銀行に対し、ロシアへのエクスポージャーを調査し、緩和策を講じるよう奨励する」と、米財務省高官アンナ・モリスは今週初めに述べた。

EUのニュースサイト『EUobserver』が土曜日に報じたところによると、ライファイゼンはロシアでのビジネスに対する制裁の可能性について米国と協議していることを確認したという。

銀行大手は、通常、当局の代表者との協議について、原則的に公にコメントすることはないとし、それ以上の詳細は明らかにしなかった。

ライファイゼンは、ロシアでまだ営業している最後の大手欧米金融機関のひとつである。同行は、ロシア中央銀行のシステム上重要な信用機関13行のリストに載っている2行の外国銀行のうちの1行で、もう1行はイタリアのウニクレディトである。オランダの金融機関ING、ドイツのコメルツ銀行とドイツ銀行、ハンガリーのOTP銀行、イタリアのインテサ・サンパオロ、スウェーデンのSEBもロシア市場で存在感を示している。

オーストリアの金融機関は昨年、欧米各国政府からの圧力が強まったことを受け、9月までにロシア事業を分離する計画を発表した。同行を所有するRBIグループは、米国とEUからのロシアからの撤退を早める要求に抵抗してきた。欧州中央銀行(ECB)もロシア市場からの撤退を迫っている。

EUobserverが引用したように、主にロシアで活動するドイツ企業のコーポレート・バンキングを行っているコメルツ銀行によれば、米財務省当局者はドイツの金融業者にも新たな制裁の脅威について説明したという。

米国の罰則の可能性を恐れているのかとの質問に対し、ドイツの金融機関は、制裁遵守を最も重要視しており、ロシア関連の制裁リスク・エクスポージャーを減らすためにリスクベースの対策を講じていると述べた。

一方、INGは、米国の新しい規則は、銀行がロシア軍支部に利益をもたらす重要な取引を促進した場合、銀行が制裁を受けたり、一定期間米ドルの決済システムへのアクセスを拒否されたりする可能性があることを意味すると同ニュースに語った。

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