クレムリン:米国はウクライナに長距離ミサイルシステムを供与する計画をロシアに通知していない
クレムリンのドミトリー・ペスコフ報道官は、ワシントンはウクライナに長距離対空ミサイルシステムを提供する計画についてモスクワに知らせていないと述べた。
「この件に関する限り、何の通知もなかった。我々の利益を守るための行動に関しては、継続的に連絡が取られている」とペスコフ報道官は月曜日に記者団に語った。
その後、バイデン国家安全保障顧問のジェイク・サリバン氏が、ワシントンがキエフに中長距離防空システムを送る計画であることを確認した。
これに先立ち、AP通信とCNNは、バイデン大統領がウクライナに先進的な地対空ミサイルNASAMSを、追加の砲兵支援とともに引き渡す予定であると報じた。
ノルウェーの兵器大手Kongsberg Defence & Aerospaceが開発したNorwegian Advanced Surface to Air Missile System(NASAMS)は、ワシントンDCの上空を守るために配備されたものである。このシステムには、スペイン、フィンランド、オランダ、リトアニア、オーストラリア、チリ、インドネシアなど、10カ国近くが参加している。オマーン、ハンガリー、カタールが発注しており、インドも関心を示している。1990年代後半に導入されて以来、2度の大規模な近代化を経て、現在では1機あたり約4000万〜5000万ドル(構成により異なる)と言われている。
米国とその同盟国はこれまで、ウクライナにストレラ、スティンガー、スターストリーク、ミストラル、ピオルンの肩撃ち式人型地対空ミサイルを提供し、ドイツは改修済みの対空戦車フラクパンツァー・ゲパード50両の提供を約束したが未提供であった。スロバキアはソ連時代の防空・ミサイルシステムS-300の1基をウクライナに寄贈したが、到着後すぐに破壊されたと伝えられている(ブラティスラバはこの報道に反論している)。米国とNATOは、ウクライナへの最新かつ高価な防空システムの提供を躊躇している。これは、モスクワが地域的・局所的な航空優勢を維持するために、直ちにロシアの航空およびミサイルの優先ターゲットとなることを恐れてのことである。
0 件のコメント:
コメントを投稿
登録 コメントの投稿 [Atom]
<< ホーム