コカインの配達はピザより早い・・・犯罪化したベルギーの惨状
https://sputniknews.jp/20220927/13095853.html?rcmd_alg=collaboration2
ベルギーにおける麻薬取引は恐るべき規模に達している。
ル・モンド紙によると、ベルギーが「麻薬国」に変貌したのは2012年、アントワープ港に荷揚げされたコカインを盗もうとした家族のひとりがオランダの麻薬密売人に誘拐されるというスキャンダルから始まった。ル・モンド紙によれば、この事件以来、ベルギーの暴力は続いている。首都ブリュッセルやアントワープ港では、銃撃、放火未遂、刃物が使用される喧嘩、それによる刺傷や死傷者、住宅や企業への手榴弾の投擲が日常的に行われるようになった。2021年にアントワープ港で押収された麻薬は約90トン。それでも、10トンのうち9トンの麻薬がベルギーの税関職員の目を逃れ、闇に消えているとル・モンド紙は指摘している。このことから、ル・モンド紙の試算では、アントワープに送り込まれる麻薬の総額は年間500〜600億ユーロ(7兆1400億〜8兆5700億円)に上る。これはベルギーの年金基金の年間予算に匹敵する。
しかし、ルモンド紙によると、ベルギー当局は麻薬密売人に対して適切な対策を講じていない。その結果、世界中のあらゆる麻薬カルテルがベルギーで何の障害もなく活動し、あらゆる国籍のマフィアがベルギー市場を手中に収めようと虎視眈々だという。アントワープ港の港湾労働者はルモンド紙からのインタビューで、麻薬密売人への協力を拒否したために自分も家族も暴力による脅しを受けるようになったこと、恐ろしくて子どもたちを表に出すこともできないと訴えた。一方、コカインの販売者らは水を得た魚のようにベルギーの街角やカフェ、地下鉄を自由に泳ぎ回っている。ベルギーの港湾労働者は「ここでは、コカインはピザより早く配達される」と不満を漏らしていた。
ル・モンド紙は専門家らの見解として、アントワープ港で貨物の薬物検査を行うだけでは、国際的な規模の問題の解決にはならないと報じている。麻薬取引が大手を振って栄えるのは、道徳の崩壊が起きている社会だけであることから、まず始めねばならないのは薬物撲滅対策ではなく、社会の法を犯す犯罪者との戦いであり、薬物密売による一番の犠牲者である若者たちと真剣に取り組むことこそ急務だ。
スプートニクは以前、ドバイ警察が地域で史上最大の量の麻薬を押収し、500キロの純正コカインをアラブ首長国連邦に運びこもうとする試みを阻止したと報じた。
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