2022年10月19日水曜日

セルビア、ガスの輸出を禁止

https://www.rt.com/business/564818-serbia-bans-gas-exports/

2022年10月17日 14:34

セルビアは、国内のエネルギー市場を保護するため、今月末まで天然ガスの輸出を停止した。政府のプレスサービスが月曜日に報じた。

「政府は本日の会議で、国内市場への確実な供給を確保し、経済と市民への損害を防ぐため、10月31日まで同国からの天然ガスの輸出を一時的に禁止する決定を下した」と声明は述べている。

先週、セルビアのアレクサンダル・ヴチッチ大統領は、ロシアからトルクストリーム・パイプライン経由で供給を受けている同国のガス輸送システムの安全性を強化するよう呼びかけた。ロシア当局が、ロシアの天然ガスをトルコ、さらにヨーロッパ諸国に送るTurkStreamパイプラインを爆破しようと企てた破壊工作員が拘束されたとの報告を受け、ブチッチ大統領はこの呼びかけを行った。クレムリンによると、トルコストリームは現在、ロシアのガスをEUに供給するための唯一の「完全機能・完全積載」パイプラインであるという。

ブチッチ氏によると、毎日600万立方メートルのロシア産ガスがトルクストリーム・パイプライン経由でセルビアに供給されている。

今月初め、セルビア大統領は、EUのモスクワ制裁とロシアのガス供給量の激減によって悪化したエネルギー危機が続く中、バルカン諸国への財政支援をEUに要請した。セルビアはEU加盟国ではないが、エネルギー供給はEU加盟国を経由するため、EUによるロシアへの制裁はセルビアに直接影響を与える。ブチッチはモスクワへの制裁に反対しており、今後もロシアからのエネルギー供給に頼ることを明言している。

セルビア大統領は、来るべき暖房シーズンに向けて、自国の冬用ガス貯蔵量は約6億6000万立方メートルで、これは3カ月分の消費量との懸念を表明している。

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