バフムートは実質的に包囲されている
ワグナー長官がゼレンスキーに人命救助のため軍を降伏させるよう求める。
タイラー・ダーデン著
2023年3月4日(土) - 午前01時05分
ワグナーグループは、東部の都市バフムートの攻略のための戦闘に深く関わっており、その代表であるエフゲニー・プリゴジンは、現時点でドネツク州の戦略都市は「実質的に包囲」されていると述べた。
プリゴジンは金曜日、ウクライナのヴォロディミル・ゼレンスキー大統領にビデオメッセージを発した。軍服姿の彼は、兵士の命を守るためにウクライナ軍に撤退命令を出すよう促した。「民間軍事会社ワグナーの部隊がバフムートを実質的に包囲している。出口は1つしか残っていない。挟み撃ちが迫っている。」
ワグナーはさらに、ウクライナ側が市街地に出入りする橋の大半を破壊したと言う。
前述のワグナー指導者の動画について、ロイターは別のシーンを次のように説明している:
カメラはパンして、捕らえられた3人のウクライナ人(白髪の年配の男性と2人の少年)が帰宅を許可するよう求めている。ロイターは、目に見える建物から、この映像がバフムートの中心部から北に7km離れた村、パラスコビフカで撮影されたものだと判断した。
今週初めにお伝えしたように、ゼレンスキーと彼の最側近は最近「戦略的撤退」、つまり実際にはあっさり撤退するという声明を出した。
ウクライナ国家警備隊の副司令官であるナザレンコは公共ラジオ局に対し、戦闘は24時間行われていると声明を発表。ロシアの火力は容赦なく、供給量も多いことが伝えられた。
「彼らは、攻撃によって街を奪おうとした際の損失を全く考慮していない。バフムートにおけるわが軍の任務は、敵にできるだけ多くの損失を与えることである。ウクライナの土地1メートルごとに、敵は何百人もの命を犠牲にしている」と述べた。
キエフは、バフムートの破壊的な光景を利用して、西側の支援者に、より多くの砲弾とより重い兵器を直ちに提供するよう迫っている。「できるだけ多くの弾薬が必要だ。ここには、ロシア人を撃破するための弾薬を上回る数のロシア人がいる」とナザレンコは語った。
木曜日の国防総省のブリーフィングで、パット・ライダー空軍准将は、米国はまだ「バクムート付近で激しい戦闘が起きている」と考えていると記者団に語った。
「ロシア軍とワグネル(グループ)傭兵はバクムート周辺で攻撃を続けており、ウクライナ軍は戦線を維持し続けている」とライダーは述べた。「非常に流動的な状況であることに変わりはない。」
木曜日に公開された未確認映像によると、すべての兆候は、撤退がすでに進行中であることを示している。
火曜日、ウクライナ大統領府はそのレトリックを大きく転換し始めた。ゼレンスキー補佐官のアレクサンダー・ロドニャンスキーは、「これまでのところ街を維持しているが、必要であれば、戦略的に撤退する。」
ゼレンスキーは事態が極めて困難であることを認め、撤退命令を出すかどうかを刻々と検討している模様。クレムリンはバクムートに、これまでの戦争で最も戦略的な勝利を収めたと見ているだろうし、ドンバス全域を平和にするための重要な物流拠点となる可能性もある。
今のところ、ウクライナ軍はまだ陣地を維持しようとするシグナルを送っているが...。
間違いなく圧倒的な勢いは、この期に及んでモスクワ軍に有利である。
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