英軍、アフガニスタンでの民間人80人虐殺の証拠隠蔽
https://sputniknews.jp/20230703/80-16435316.html
2023年7月3日, 16:18 (更新: 2023年7月3日, 22:43)
英陸軍の特殊空挺部隊(SAS)の将校が、アフガニスタンで2010〜2013年に民間人80人を殺害した証拠データを削除した疑いがあることが分かった。英紙「タイムズ」が行った調査で明らかになった。
同紙はこれまでに、SASが対タリバンの急襲作戦時に、アフガニスタンの民間人を処刑したとして、調査を行うと表明していた。
同紙は次のように伝えている。
「将校は命令を無視し、コンピュータのメインサーバーから未知数のデータを不可逆的に削除した」
SASの将校は、本国から軍幹部が訪問するまでデータを保存しておくよう命令を受けていたという。
調査では2010〜2013年の間に、SASの3中隊が虐殺に関与した可能性が示唆されている。最大で80人の民間人が犠牲になり、1人の兵士が35人を殺害した疑いもあるという。
昨年12月、英国防省は軍が起こした戦争犯罪などについて調査すると発表した。これは2010年〜2011年の間に、SASが50人以上の非武装の民間人を殺害した疑いを受けたものだった。
米国、英国など北大西洋条約機構(NATO)諸国の侵略によって始まったアフガニスタン紛争では、20年で4万2000人以上の民間人が犠牲になった。当時米国の庇護下にあったハミド・カルザイ元大統領でさえ、米軍が行ったいわゆる「対テロ戦争」は「実際は民間人相手に行われた」と発言する。
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米国は地域を不安定化させるためアフガニスタンに武装勢力を移送=ショイグ国防相
2023年5月25日, 20:12
ロシアのセルゲイ・ショイグ国防相は、ベラルーシのミンスクで開催された集団安全保障条約(CSTO)加盟国国防相評議会の会合で、米国はアフガニスタンで不法武装集団が持つ能力を利用して、この地域の情勢を不安定にするつもりであるとの考えを示した。
ショイグ氏によると、その集団はタリバンが政権を握った後、アフガニスタンでの立場を著しく強化した組織だという(注:タリバンはテロ活動に関して国連の制裁を受けている)。同氏は、米国は中東の支配下にあるならず者集団の戦闘員の移送も手配すると述べた。
ショイグ氏は、「将来的には、その組織が近隣諸国に潜入し、特にテロ行為を行う可能性がある」と述べた。
さらに同氏は、「NATO加盟国は、アフガニスタンからの性急な撤退後、アフガニスタンの復興に取り組む代わりに、さまざまな方法で中央アジア地域における軍事的プレゼンスを回復しようとする」と指摘した。
これよりも前、民間で非営利の医療・人道援助団体「国境なき医師団」のアフガニスタン支部広報担当のトーマス・ベンドル氏は、スプートニクの取材に対し、タリバンが政権を握った後のアフガニスタンの人道的状況や、同国で活動するダーイシュ(ISIS)やその他の武装集団がもたらす脅威について語った。
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