ハンガリー外相:EUはウクライナでの戦争にあと4年間資金を提供する
2023年8月2日水曜日 - 午前01時10分
著者:Steve Watson via Summit News、
ハンガリーのペーター・シジャルト外相は、欧州連合(EU)加盟国は少なくともあと4年間、ウクライナでの戦争に年間50億ドルの資金を提供する予定だと主張した。
ネットに投稿されたビデオの中で、シジャルトはこう言う。
「EUはウクライナであと4年は戦争が続くと考えている。4年間で何人が死ぬ?4年間で何人のハンガリー人が死ぬのか?4年間でどれだけの荒廃が生まれ、それを誰かが修復しなければならなくなるのか?」
この発言を受けて、スロバキアのミロスラフ・ヴラチョフスキー外相はこう反論した。
「EUは27カ国で構成されている。戦争が4年間続くと議論した覚えはない。戦争は明日にでもやめることができる。EUが問題なのではなく、ロシアが問題だ。」
「ロシア人は帰れ!平和を!1956年」とは、ハンガリーで反ソ蜂起があった年を指した。
ヴラチョフスキー大臣の投稿を受けて、ハンガリーのタマス・メンツァー国務大臣は言う。
「ヴラチョフスキー大臣は短期記憶が悪いのか、それとも嘘をついているのかのどちらかだ。」
メンツァー大臣はさらに、EUの外相は前回の会合で、今後4年間、総額200億ドルのウクライナへの武器輸出に資金を提供することで合意したと指摘した。
「スロバキアの外相はこの提案に反対しなかった。」「私たちは即時停戦と平和を望んでいる。」
その間、米国がウクライナにどれだけの支援を送るかは誰にもわからない。
ゼレが先週、「戦争が続く限り、十分なものは何もない」とコメントした。ウクライナは米国を含む西側諸国から推定1650億ドル(約1856億円)を受け取っているにもかかわらず、である。
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https://sputniknews.jp/20230731/243-16678999.html
英戦車チャレンジャー2 ウクライナに供与できたはずの43両が廃棄処分に
2023年7月31日, 15:5
英国防省は過去に、43両の戦車「チャレンジャー2」を、維持・改修が経済的に見合わないとして廃棄処分していた。30日、英紙「タイムズ」が伝えた。このごろ、英国がウクライナに供与したのは、自国では廃棄処分とするほどのまさにこのタイプの戦車だ。
43両の廃棄処分は2010〜2014年に行われ、計400万ポンド(現在のレートで約7.3億円)の国費が投入された。同紙は「国防省はウクライナに送ることができたはずの数十台の戦車を、数百万ポンドもの国民の税金をかけて破壊した」と皮肉った。
英国は今年1月にチャレンジャー2供与を決定。その後、追加支援も発表され、5月までに計28両がウクライナ側に引き渡された。
チャレンジャー3までの「つなぎ」
英国防省は1990年代、あわせて386両のチャレンジャー2を購入した。その中にはイラク戦争で使われたものもあり、2010年までに40両が廃棄された。その後、安全保障戦略の見直しの一環として、これまでにその数は約40パーセント減少した。
英国防省はこれまでに、保有するチャレンジャー2を148両にまで減らす計画を発表した。残された戦車は次世代機「チャレンジャー3」の登場までの「つなぎ」としてすでに改修が行われた。
英議会国防委員会のトバイアス・エルウッド委員長のこれまでの発言によると、ウクライナに供与されたチャレンジャー2はこの「つなぎ」からも外された備蓄として保管されていたものだ。武器庫に放置されていた退役したチャレンジャー2は75両あった。
過去の遺物の見直し
英陸軍戦車部隊の元司令官で、軍事専門家のジャスティン・クランプ氏は、用済みとなったチャレンジャー2の多くが保管庫行きにならず廃棄された理由として、維持に莫大な費用がかかることを挙げた。また、ウクライナ紛争以前は欧州での大規模な地上戦が「過去の遺物」とみなされていたことも念頭にあった。
だが、ウクライナ支援で十分な数の戦車を送ることができない現状を受け、英政府は将来の軍備政策を変更する可能性が高い。実際に英国防省はこれまでに、次世代のチャレンジャー3について「英国軍の防衛のニーズを満たすため、数量について見直しを検討した」と増産を示唆した。
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