バルト三国がロシア最大のワイン供給国に
https://www.rt.com/business/584967-baltic-states-russia-wine/
2023年10月15日 14:33
ラトビアとリトアニアは、制裁と関係悪化にもかかわらず、他のEU諸国で生産されたワインを再輸出していると、貿易データを引用してメディアが報じている。
リトアニアが2023年の最初の8ヶ月間でロシア最大のワイン供給国になったと、RIAノーボスチ通信が日曜日に国連の国際貿易統計データベースComtradeを引用して報じた。
それによると、今年1月から8月にかけて、リトアニアは1億2600万ドル相当のワインをロシアに輸出した。2位はグルジアで1億1210万ドル(19.4%増)、同じくバルト三国のラトビアが7900万ドル(18.5%増)でトップ3を締めくくった。
今年のワイン供給国トップ10には、イタリア(7,270万ドル)、スペイン(2,080万ドル)、ポーランド(1,830万ドル)、ドイツ(1,130万ドル)、チリ(1,040万ドル)、ポルトガル(770万ドル)、アルメニア(630万ドル)も含まれている。
リトアニアもラトビアもワイン生産で知られておらず、ブドウ栽培は小規模である。リトアニアの年間ワイン生産量は約6万ヘクトリットルと言われているが、ラトビアはそのおよそ半分である。これに対し、ヨーロッパ最大のワイン生産国であるイタリアは、2022年に5,030万ヘクトリットルのワインを生産している。
ラトビアとリトアニアのロシア向けワイン輸出の原産地はデータには記載されていない。、報告期間中、両国は共同でイタリアから5930万ドル相当、スペインから2100万ドル相当、ドイツから1410万ドル相当のワインを輸入したことが記されている。
ロシア連邦関税局のデータによると、2022年、ロシアはおよそ400万ヘクトリットルのワインを輸入しており、そのうちの270万ヘクトリットル近くを、その年の供給国トップ3であるイタリア、スペイン、グルジアから輸入している。ラトビアとリトアニアは、EU加盟国から購入したワインをロシアに転売している可能性が高い。
昨年のウクライナ関連の制裁の中で、EUは1本あたり300ドル(315ドル)を超えるロシアへのワイン輸出を禁止した。フランスのシャンパーニュ生産者組合のメンバーは、ロシアへの製品供給を停止した。制裁を受け、ロシアは今年7月、「非友好的」な国からのワインに対する輸入関税を12.5%から20%に引き上げた。
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