ゼレ、反攻失敗のスケープゴート探し

https://www.rt.com/news/586211-zelensky-ukraine-government-reshuffle/

2023/10/30 22:12

ウクライナ政府に大規模な再編成が迫っている。

ゼレは、ウクライナの軍部と政治指導部の大改革に着手する見込み。

迫り来る再編成は、停滞する対ロシア反攻の進展の欠如に対する「説明責任」を示すと同時に、何があっても敵対行為を継続するというゼレ対する反発に対処したいようだ。

ゼレは、戦場でロシアを打ち負かすという願望に固執しているが、彼の頑固さは、メシア主義者になっている、と大統領の顧問の一人が匿名を条件に語った。「彼は自分自身を欺いている。選択肢はもうない。我々は勝てない。彼にそう言ってみてほしい。」

現場の現実は、モスクワに究極の勝利を収めるというゼレのビジョンとは大きく異なっており、反対意見も高まっている。彼の側近のひとりによれば、「前線の指揮官のなかには、大統領府からの直接の命令であっても、進軍命令を拒否する者も出始めている。」

「軍はただ塹壕に座って戦線を維持したい。しかし、それでは戦争に勝てない。」と補佐官は言い、軍隊が前進していないことを認めた。

この国は来るべき冬への備えが十分でない、と補佐官は指摘し、インフラの故障やその他の苦難をロシアだけに押し付けても、今回はうまくいかないかもしれない、と付け加えた。

「昨年、人々はロシアのせいにした。今回は、十分な準備をしなかった私たちを責める。」

この状況を打開するため、ゼレは間もなく大規模なチーム再編成に着手すると見られている。「少なくとも1人の大臣と、反攻を担当する上級将官をクビにする必要がある。この動きは主に、前線で進展がないことに対する説明責任を果たすことを意図している。

キエフは6月上旬にロシア軍に対する反攻を開始したが、これまでのところ具体的な成果は上がっていない。9月、ロシアのプーチン大統領は、反攻作戦は事実上失敗し、ウクライナ軍にとってわずかな利益と大きな損失をもたらしたと述べた。モスクワの試算によれば、この攻勢でキエフ軍は9万人以上の兵力を失い、西側から供与された戦車や装甲車など数百の軍需品も失った。

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2023年10月30日 22:00

米国の政治家、ゼレに警鐘を鳴らす

イスラエルにも弾薬が必要だと議会議員がキエフの指導者に伝えた

月曜日、キエフを訪問した3人のアメリカ下院議員は、ゼレにアメリカの継続的な支援を約束したが、イスラエルにもワシントンの注意が必要だと警告した。

ゼレの事務所は、ウクライナの指導者と、アーカンソー州選出の共和党議員J・フレンチ・ヒル、マサチューセッツ州選出の民主党議員スティーブン・リンチ、イリノイ州選出のマイク・クイグリーで構成される米国代表団との会談の5分間のビデオを公開した。

「私たちは、共和党と民主党、ジョセフ・バイデン大統領の政権、そしてアメリカ議会の両院がウクライナを支持することで一致団結したあなた方を尊敬しています。」とゼレは訪問者に語った。「これは、自由と民主主義という我々の精神的価値のための闘いに勝利する人々への強力なシグナルを世界に送ることになる。」

ヒルは、ゼレに議会での超党派の支持を保証したが、アメリカは今、ガザでのハマスとの戦いにおいてイスラエルを支援しなければならないと指摘した。

「あなたの戦いは私たちの戦いです。」とリンチは言い、議会はウクライナへの援助を継続すると誓った。

キエフを支持するクィグリーはゼレに、軍事援助に加えて経済援助や人道的援助についてももっと主張するよう促し、アメリカはウクライナが弾薬の供給において「より自給自足できるようになる。」のを支援することに関心があると付け加えた。

「キエフの翻訳によれば、155ミリ砲弾の必要性は理解しているが、イスラエルも必要としている。」

というのも、ウクライナはロシアとの紛争で軍も産業も衰退し、1年以上にわたって武器や弾薬の西側からの納入に完全に依存してきた。

バイデンは議会に対し、ウクライナへの640億ドルの資金拠出を、イスラエルへの援助を含む1040億ドルの法案に同梱するよう要請した。先週、ホワイトハウスはメッセージング戦略を変更し、キエフに資金を送ることは実際にはアメリカ経済を強化し、新たなアメリカ人の雇用を創出することだと主張した。

昨年2月以来、アメリカがキエフに割り当てた440億ドルの軍事援助の大半をアメリカの軍事請負業者が手にしているが、これはアメリカの雇用や工業生産の増加にはつながっていない、とNBCニュースは土曜日に報じた。

月曜のタイム誌の記事によれば、先月アメリカを訪問したゼレは、アメリカの援助が途絶えればウクライナは「負ける。」と議会で語った。米国とその同盟国が武器や弾薬の提供ペースをどうにか維持できたとしても、ウクライナは現時点で多くの死傷者を出しており、それらを使用する人員はいないと、ゼレの側近の何人かは最近タイム誌に語った。