外国人の米国債離れ
https://www.rt.com/business/587583-us-debt-foreign-buyers-decline/
19日 11月, 2023 09:40
米国債の海外保有者の保有比率が10年間で大幅に減少している、と同紙が報じている。
ウォール・ストリート・ジャーナル紙は今週、証券業金融市場協会のデータを引用し、海外の個人投資家や中央銀行が保有する米国債の割合が、10年前の約43%から約30%に減少していると報じた。
同時に、供給はますます無尽蔵になっている、と同誌は指摘し、米国財務省が今年新たに発行した債券が正味2兆ドルに達したことを挙げている。この額は、2020年に行われたパンデミック(世界的大流行)関連の借入れを除けば、過去最高を記録した。
「米外交問題評議会のシニアフェロー、ブラッド・セッツァー氏は同誌の取材に対し、「米国債の発行額は大幅に増えているが、外国からの需要は増えていない。いくつかの重要なカテゴリー(特に日本と中国)において、今後も純購入者になる可能性はなさそうだ。」
2000年代から2010年代初頭にかけて米国債の旺盛な買い手であった外国人投資家や中央銀行からの米国債に対する需要は、「より限定的」になると予想されると、米国財務省の諮問機関であるウォール街の幹部で構成される財務省借入諮問委員会は述べている。
需要の低迷を受け、財務省は最近、市場の安定を取り戻すため、需要の高い短期債の発行にシフトしている。先月5%を超えた米国10年債利回りは、現在4.4%程度だ。
今週初めに米国財務省が発表したデータによると、外国人投資家は9月に長期国債を24億ドル売却し、保有残高は6兆5000億ドルに達した。
米外交問題評議会(Council on Foreign Relations)が発表した統計によると、12ヶ月単位で投資状況を追跡しているため、外国人投資家の買い越しペースはここ数ヶ月で3000億ドル程度に減少している。
ドル高によって、中央銀行は米国債の備蓄を中止したり、売り崩したりせざるを得なくなったと言われている。中国や日本を含む中央銀行は、米国債を売って得たドルを自国通貨の価値を高めるために使っている。投資家はまた、米国政府の財政赤字拡大を懸念している。
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