アラー・アクバルと叫びハンマーを振り回す男

https://www.rt.com/russia/588432-lloyd-austin-military-secret/

パリ観光客を殺害、2人を負傷させる

2023年12月4日月曜日 - 午前01時05分

土曜日の夜、エッフェル塔の近くで、ナイフとハンマーを振り回すフランス人がドイツ人を殺害し、さらに2人を負傷させたと、ジェラルド・ダルマナン仏内相が発表した。

襲撃は現地時間午後8時ごろ、エッフェル塔に近いセーヌ川沿いの観光客で賑わう大通り、ケ・ド・グルネルで発生した。犯人はまずカップルに近づき、フィリピン生まれのドイツ人の背中と肩を刺した。

警察が追跡すると、犯人はさらに2人をハンマーで襲い、警察官がテーザー銃で鎮圧した。ル・パリジャン紙によれば、少なくともそのうちの一人は、妻と子供を連れて散歩していたイギリス人観光客であった。

「加害者は警察によってすぐに制圧されました。私たちはこの男性の命を救おうとしました。亡くなったのは男性で、彼ら（襲われた人々）は観光客でした。」とパトリック・ペルー医師はBFMテレビに語っている。イギリス人は安定した状態で入院している。もう一人の生存者はひどい怪我を負った。

警察は26歳の犯人を逮捕したと発表した。しかし、先週ダブリンで起きたアルジェリア系移民による刺傷事件を彷彿とさせるような政府の透明性の欠如を示すように、フランス当局はまだ犯人の身元を特定しておらず、また彼の民族性についての詳細も発表していない。しかし、パリ西部の高級住宅街ヌイイ＝シュル＝セーヌで生まれ、パリ南部のエソンヌ地方に両親と住むイスラム過激派であることは公表している。

また、この人物は2016年に別のテロ攻撃を計画したとして禁固4年の判決を受け、すでに警察の監視リストに載っていた。当局によると、土曜日の夕方、彼は "アッラーフ・アクバル"--アラビア語で「神は偉大なり」と叫び、その後、アフガニスタンとパレスチナで多くのイスラム教徒が殺されたことに腹を立てていると警官に語った。

10月7日のハマスによるイスラエル南部への攻撃以来、イスラエル国防軍によって殺害されたガザの住民は推定15,000人。そこでは、2022年2月に始まったウクライナ戦争全体よりも多くの女性と子供が殺されている。

ダルマニンはまた、この男は以前に精神障害と診断されていたと述べた。土曜日の流血事件に関する捜査は、フランスの反テロ検察庁が主導する。

「彼（容疑者）は逮捕した警察に対し、イスラム教徒がアフガニスタンやパレスチナで死ぬのはもう受け入れられないと言った。」と当局者は語った。

パリはイスラム過激主義に煽られた多くのテロに耐えてきた。特に2015年11月の自爆テロと銃撃テロでは、バタクラン劇場でコンサートに参加していた90人を含む130人が死亡し、さらに400人が負傷した。10月には、イスラム過激派が教師を刺殺した事件を受けて、フランス政府はテロ警戒レベルを最高レベルに引き上げた。

パリでは7月から8月にかけて2024年夏季オリンピックが開催されるが、その開会式は異例かつ野心的なもので、テロ対策にとってユニークな課題となるだろう。安全が確保されたスタジアム内で行われるこれまでの開会式とは異なり、パリではセーヌ川沿いでボートのパレードが行われる。