プーチン大統領、アルゼンチン新大統領のドル化計画は主権を放棄することになると警告
https://www.rt.com/business/589074-putin-criticizes-argentine-president-dollarization/
2023年12月14日 14:58
米国の通貨を採用することは、「重大な」主権の喪失につながると、ロシアの指導者は警告した。
ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は、アルゼンチン大統領が自国通貨ペソを捨てて米ドルに切り替える計画を批判した。
木曜日に行われた記者会見でプーチン大統領は、アルゼンチンの新大統領に選出されたハビエル・ミレイ氏がグリーンバックを採用すると約束したことは、「国の主権の重大な喪失につながる」と述べた。
ドル化はミレイ大統領の中心的な提案のひとつで、3桁のインフレを抑え、手元資金が少なく政府債務が多いアルゼンチン経済を支えるため。米ドルを採用すれば、アルゼンチンの中央銀行から金融政策の主導権を奪い、アメリカ連邦準備制度理事会(FRB)に委ねることになる。
今回発表された方針は、ロシアが先導し、他の多くの発展途上国も支持している脱ドルの流れに逆行する。脱ドル化はモスクワへのウクライナ関連の制裁発動以来、勢いを増している。欧米の金融市場から事実上切り離された制裁に対抗して、ロシアとBRICSの主要貿易相手国は、貿易通貨を自国通貨に切り替え始めている。アルゼンチンは2024年1月1日にブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカで構成されるBRICSに加盟する予定だったが、新政権はこの決定を破棄した。
プーチンによれば、ペソを廃止するか自国通貨をドルに固定するというミレイの計画は、社会支出の急激な削減を引き起こし、社会的不安定をもたらす可能性もある。
「もし自国通貨がなければ、何も印刷することができない。社会的分野への予算支出を減らすしか方法はない。」
アルゼンチンの新政権は今週初め、「経済ショック療法」政策の開始を発表した。すなわち、ペソの急激な切り下げ、エネルギーや交通への補助金の削減、いくつかの主要な国家プログラムへの支出の凍結である。
南米諸国は、前年比150%前後で推移するインフレと戦おうとしている。同国は国際通貨基金(IMF)に対して440億ドルの債務を負っており、アルゼンチン国民の40%が貧困ライン以下で生活していると言われている。
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