バグダッド、クルド人を迂回しトルコへの石油パイプラインを再開

https://thecradle.co/articles/baghdad-to-reopen-oil-pipeline-to-turkiye-bypassing-kurds

バグダッドが国際仲裁裁判所でエルビルに勝訴したため、クルドからトルコへの石油輸出は昨年から阻止されている。

2024年4月8日

ロイター通信が4月8日に報じたところによると、イラクは今月末までに日量最大35万バレルをトルコに輸出するため、パイプラインの修復を進めている。

「補修工事は進行中で、貯蔵施設を備えた主要な原油ポンプステーションは完成している。パイプラインは今月末には稼働し、原油の供給を再開できるだろう。」とイラクのバシム・モハメド石油上流担当副大臣はロイターに語った。

この計画は、海外の石油会社やイラクのクルディスタン地域政府（KRG）を怒らせる。KRGは2014年から、国際裁判所の判決によって輸出が阻止されるまで、バグダッドの意向に反して対抗パイプラインを通じて石油を輸出していた。

バグダッドが現在修復を進めている石油パイプラインは、石油資源の豊富なイラクの都市キルクークとトルコの港湾都市セイハンを結んでいる。ISISが2014年6月にイラク西部に侵攻し、イラク第2の都市モスルを含む広大な領土を征服して以来、このパイプラインは閉鎖されている。