2024年10月14日月曜日

ゼロヘッジ:ゼレンスキー、秋の和平サミットを中止

https://www.zerohedge.com/geopolitical/zelensky-cancels-fall-peace-summit-after-victory-plan-fails-impress-washington

「勝利プラン」はワシントンの印象に残らなかった

2024年10月11日(金)午前03時00分

ドイツの国営通信社dpa(Deutsche Presse-Agentur)は、ウクライナが11月のアメリカ大統領選挙を前に開催する予定だった第2回国際平和サミットの計画を白紙に戻したと報じている。

「アンドリー・イェルマク率いる大統領府は、2年半以上にわたるロシアとの戦争を終わらせることを目的としたゼレンスキーの計画について話し合うために、世界中から政府代表や組織を集めようとする集まりの準備を担当している」と同メディアは伝えている。

「当初、ウクライナは、共和党のドナルド・トランプ氏がホワイトハウスに復帰する可能性のある11月5日のアメリカでの選挙の前に、このような2回目の会議を開催することを望んでいたが、イェルマク氏の顧問は火曜日に、この計画はもはや実現不可能であると述べた」とdpaは続ける。

第2回和平サミットは10月30日、31日、あるいは11月初旬に予定されていたが、ウクライナ大統領府は「第2回和平サミットの日程については、テーマ別会議が終了した後に決定する」と発表した。

「第2回平和サミットは11月には開催されない」と、ウクライナ大統領上級補佐官のダリヤ・ザリヴナが別途確認した。

今年6月にスイスで開催された最初の大きな会議には約100カ国が参加したが、モスクワとキエフの和平交渉に近づくことなく終了した。それ以来、ロシア軍は東部でウクライナ軍の陣地を押し戻し続け、親キエフ派はクリミアでの最近の攻撃を含め、ロシアのエネルギーインフラへのドローン攻撃を強化している。

モスクワは夏の会議にも、この秋に行われるはずだった会議にも招待されていない。これを根拠に、クレムリンは会談の正当性を否定している。中国も、戦争当事国の代表がいない会議など無駄だと言う。

ロシアと中国は、ゼレンスキーの努力を、彼がワシントンで推進した『勝利計画』にゴム印を押すためと見ている。物議を醸している点は、アメリカとNATOの同盟国が、西側が供給する武器を使ってロシアの奥深くまで長距離攻撃を行うことを承認しなければならないことだ。この承認は、少なくとも公には下りていない。

ハンガリーとスロバキアは、ウクライナのNATO加盟に反対の声を上げているNATO加盟国である。スロバキアのロバート・フィーコ首相は日曜日に、ウクライナが同首相の下で軍事同盟に加盟することはないと宣言した。

「私がスロバキア政府のトップである限り、(与党)スメル党の党首として私の支配下にある議員たちに、ウクライナのNATO加盟に決して同意しないよう指示する」と、彼は週刊誌『O pa minut dvanas?

ロシアの国営メディアは今週、「平和サミット」の中止をモスクワの新たな勝利として取り上げた。火曜日に、ホワイトハウスは、バイデンがフロリダを襲ったハリケーン『ミルトン』の影響により、すべての旅行計画をキャンセルしたため、バイデンが以前予定されていたドイツでのゼレンスキーとの会談を中止すると発表した。「ウクライナのメディアによれば、ゼレンスキーとバイデンは今度の土曜日に立ち退き計画について話し合うことになっていた。

クレムリンはまた、新たな声明で、ウクライナ政府から和平交渉の開始や停戦の実現に関心があるというシグナルを受け取っていないことを強調している。ロシア軍はドネツクの村や町を占領しており、国防省はこの地域全体が近いうちにロシアの完全な支配下に入ると述べている。

イスラエルとイランが全面戦争の瀬戸際にあり、ワシントンがテルアビブを支援している。ゼレンスキーは、開戦から2年間の特徴であった世界的なメディアからのスポットライトを失い始めた。先日のワシントン訪問も、概して精彩を欠いた。

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