2024年12月2日月曜日

アレッポの惨事は回避可能だが、見てのとおり最悪だ。

https://www.zerohedge.com/geopolitical/five-reasons-why-syria-was-caught-surprise

2024年12月01日日曜日 - 午後01時20分
著者:Andrew Korybko via substack、
トルコの支援を受けたテロリスト/反体制派によるアレッポへの進撃は、ここで分析したように、ほとんどのオブザーバーにとって衝撃的だった。
2020年3月の停戦から現在に至るまで、ほぼ半年の平和があったにもかかわらず、この可能性に備えることは実質的に何もなされていなかった。
前線がアレッポからおよそ20キロ離れているにもかかわらず。このことは、アサドに自国第2の都市がいかに脆弱であるかを思い知らせることになった。
シリアが不意打ちを食らった5つの理由を紹介しよう:
1.自己満足と腐敗
シリア・アラブ軍(SAA)は、ロシアが仲介した停戦を当然と考え、その能力に安住していた。基本的な無人偵察機でさえ、今回の進攻に先立つ軍備増強を察知するための情報収集、監視、偵察(ISR)に使われなかった。弁解の余地がない。SAAが何もしなかった理由の大部分は、ロシアとイランの同盟国がこれらの責任を肩代わりしてくれると思い込んでいたから。
2.ロシアとイランのライバル関係
ロシアとイランはシリアのテロに対しては共に戦ったが、ダマスカスへの影響力をめぐって互いに競い合うライバルでもある。イスラエルがIRGCを空爆するたびにロシアは時折文句を言うだけで、シリアに攻撃を阻止する手段を与えたり、その後報復することは一度もない。もし彼らがライバルでなかったら、ロシアとイランは共同でSAAを強化し、イドリブでISRを実施し、アレッポの防衛を強化することができた。
3.注意散漫と不具の味方
シリアにとってさらに悪いことに、アレッポへのテロリスト/反乱軍の進攻は、ロシアが特別軍事作戦(SMO)に気を取られ、イランがイスラエルとの西アジア戦争で機能不全に陥っているまさにその時に起こった。十分なロシアの航空戦力とイランのマンパワー(後者がヒズボラに要請できたものも含む)がなければ、SAAがアレッポから攻撃者を追い払うのは極めて困難だ。この要素は、他のどの要素よりも、アレッポの運命を決定づけたかもしれない。
4.SMOの教訓を無視する
ロシアとイランの対立や同盟国が前述のような問題を抱えるなかでも、SAAはSMOの教訓を自力で学び、それに応じて、最終的に実現した事態にもっとうまく備えることができたはずだ。巧みなドローン戦術と戦略的に分散した部隊がこれまでの攻撃の特徴であり、どちらもSMOの特徴である。SAAは、この紛争から学び、それに応じて防衛を適応させるという義務を果たせなかったという最終的な責任を負わなければならない。
5.平和のために妥協しない
シリアが不意を突かれた最後の理由は、2017年にロシアが作成した憲法草案を受け入れ、和平のために妥協しなかったからだ。譲歩がてんこもりの内容なので、拒否したシリアに同情はできるが、今にして思えば、これで紛争は最終的に解決し、アレッポで続いている大混乱は避けられたかもしれない。この絶望的な時期に調停案が復活する可能性もあるが、野党はさらなる譲歩を要求するかもしれない。
アレッポでの惨事は避けることができた。
オルトメディアの何人かがほのめかしたり主張したりしたように、テロリストを釜に閉じ込めるというのは5次元チェスのマスタープランの一部ではない。
オブザーバーは、SMOと西アジア戦争に関する空想的な見解ですでに自分たちの信用を失墜させた人々が共有する洞察を拒否すべきである。
政治的に不都合な真実は、シリアは不意を突かれ、SAAは後手に回り、最悪の事態はまだ続くかもしれない。

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