元グリーンベレーの2人のアメリカ人がベネズエラで解放される

https://www.zerohedge.com/geopolitical/two-former-green-berets-among-group-americans-freed-rare-venezuela-deal

2023年12月21日 木曜日 - 午前04時30分

長い間アメリカの制裁下にあったベネズエラのニコラス・マドゥロ大統領とワシントンの間で、小さくない取引が進展している。ロシアとウクライナの戦争の中で、代替エネルギー源としてベネズエラの石油を解放しようとするバイデン政権の政策である。数ヶ月前に石油に焦点を当てた制裁を一時的に解除した。

バイデン政権は、ベネズエラと捕虜交換を行った。AP通信が水曜日に報じたところによると、アメリカはマドゥロ大統領の側近を、収監中のアメリカ人と引き換えに釈放することで合意した。

元グリーンベレーの2人組は2020年5月、6人のベネズエラ国民とともに武器を積んだボートで沖合に拿捕された。

マドゥロの盟友とは、2020年にマネーロンダリングの容疑で逮捕されて以来、米国に拘留されているアレックス・サーブ。彼は水曜日に解放された。それと引き換えに、ベネズエラの刑務所に収容されていた10人以上のアメリカ人が釈放され、アメリカ国内に帰国する見込み。

ベネズエラは以前から、サーブには外交特権があると主張してきた。米国検察は、彼がベネズエラ政府との契約から3億5000万ドルを盗んだと主張している。彼はインターポールの通告によって捕まり、アメリカに運ばれた。

コロンビア出身の実業家サーブはイランに向かう途中、2020年に飛行機がカーボベルデで給油中に国際刑事警察機構（インターポール）の「レッドノーティス」で拘束された。

ベネズエラ政府は彼を特使と称し、コロナ19のパンデミック時に医薬品を購入するためにイランに渡航していたと主張した。

カーボベルデは彼に外交的地位はないと裁定し、サーブを米国に送還した。

釈放されたアメリカ人グループの中には、2020年にマドゥロ政権を倒すために地元の人々と協力するという奇妙な試みの一環として、海岸上陸作戦に参加した2人のグリーンベレーがいる。

元グリーンベレーのルーク・デンマンとエアラン・ベリーは逮捕当時、国営テレビのカメラの前で数週間晒された。マドゥロ大統領は、トランプ政権が自国政府を不安定化させるための秘密作戦を行っていると非難した。

フロリダを拠点とする怪しい民間警備会社がこの大失敗作戦の一翼を担っていた。アメリカは大恥をかかされた。

2020年5月4日、デンマンとベリーは元兵士や傭兵のグループとともにチュアオの漁村に上陸した。作戦は失敗し、8人が死亡、数十人が捕まった。民間警備会社シルバーコープUSAのオーナーである元グリーンベレーのジョーダン・グードローは、「暫定政府」からの支払いを約束されて攻撃を組織したと語った。

フアン・グアイドはベネズエラの政治的野党のトップであり、奇妙なことに、アメリカや他のいくつかの国によって「暫定大統領」と宣言されたが、ベネズエラ国内でも、（アメリカの親密な同盟国以外の）世界の他の多くの国々でも、承認されなかった。

この囚人釈放の取引は、バイデン政権が今年10月18日からカラカスに対する制裁を大幅に緩和した、静かな対話の一環である。