シェール合併の波が去った その後、米国の生産量が予想外に減少し原油が急騰、ロシアは各社に減産を指示

https://www.zerohedge.com/markets/oil-surges-us-production-unexpectedly-tumbles-after-shale-merger-wave-fizzles-russia-orders

2024年3月26日火曜日 - 午前01時44分

数週間前、我々は米国のシェールパッチにおけるM&Aの現状を調査した。小規模からXXX規模のE&P企業のほとんどが、買収（または買収されること）を決定し、かつ（または）近い将来独立することを選択した。2023年後半から2024年前半にかけての石油生産の爆発は時間の問題であり、様々な潜在的買収ターゲットの帳簿を粉飾するためであった。

ブレントは2024年6ヵ月ぶりの高値まで急騰し、さらに高値を更新している。

一夜明け、ゴールドマンの週間石油トラッカー・ノート「今週のチャート」で、OPEC+が自国の生産量を削減する一方で、米国産原油の増産が続くと、誰もが、そしておばあちゃんたちも期待している時に、パイプラインに示された米国のL48原油生産量は、12月以来ほぼ0.4mb/d減の12.6mb/dとなり、Genscapeのデータ（14DMA）では前週比160kb/dの減少となった。3ヵ月移動平均の米原油生産量は前年同月比550kb/d増と、メキシコ湾の軟調さを背景に伸びが鈍化した。

石油ベアによって振り回された最大のベアケースは、墜落して燃え尽きてしまった。

ゴールドマンがリポートで書いているように、今週の他の主要な動向はまちまちで、ロシアの生産量が減少したことが強気材料となったが、ゴールドマンの中国需要ナウキャストと原油ベースは軟調で、ポジションが急上昇したことが弱気材料となった。

中国に目を向ける前に、まずロシアで起きていることを詳しく見てみよう。ゴールドマンは、週末に続いたドローンによる攻撃を受けて製油所の稼働率が低下したため、今週のロシアの液化石油生産量予測が0.2mb/d減少して10.4mb/dになったと指摘している。

ロシアの製油所稼働量は、1月にロシアの製油所に対するドローンによる攻撃が相次いで発生して以来、0.3mb/d減少した。

ロシアの生産量は現在、2023年2月平均から1mb/d削減するという公約にほぼ沿っている。

ロシアの製油所の稼働率急落といえば、先週、ジョー・バイデン自身が、ウクライナがロシアの石油インフラの中心部を攻撃したことを非難した。FT紙によると、ホワイトハウスは、ロシア西部の石油精製所、ターミナル、油槽所、貯蔵施設を攻撃し、石油生産能力に打撃を与えている大胆なウクライナのドローン攻撃に、ますます不満を募らせていた。NSCの報道官はFT紙に対し、「我々はロシア国内での攻撃を奨励したり、可能にしたりはしない」と述べた。

直訳すれば、ロシアの製油所を攻撃しないようにさせるということだ。

ウクライナの無人機による攻撃の後、ロスネフチがサマラにあるクィビシェフ製油所の一次団結を止めただけでなく、バイデンが突然、ロシアのさらなる減産に極端に弱くなったことを察知し、ロイターは今朝、ロシア政府が第2四半期に石油の生産量を減らすよう企業に命じたと報じた。

月曜日に3人の業界筋が語ったところによると、その理由は、OPEC+との約束に沿って6月末までに日量900万バレルの生産目標を確実に達成するためだという。

なぜか？石油コストが1ドル増えるごとに、バイデンの支持率が（少なくとも）1％下がるからだ。そしてまさにそのように、バイデンの再選の運命は、彼が最も嫌っている2つのもの、すなわち米国のシェール企業とウラジーミル・プーチンの手に委ねられた...。石油とガスの価格も同様で、両者とも当面上昇を続け、バイデンが再選されるという最後の希望を打ち砕く。

ゴールドマンのレポートに戻ると、同行は次に中国に目を向け、石油需要見通しは15.7mb/dと引き続き軟調であった。「米国の供給見通しと中国の需要見通しのミスがほぼ相殺されているため、第2四半期の350kb/dの赤字という見通しに対するリスクは均衡している。」

最後に、ゴールドマンの原油価格決定フレームワークの主要変数であるOECD加盟国の石油陸揚げ商業在庫は、3月時点の予想を約19MB下回る2,723MBにとどまった。