ピアーズ・モーガンとジェフリー・サックス：ロシアのウクライナ戦争は完全に回避可能だった

https://www.zerohedge.com/geopolitical/piers-morgan-vs-jeffrey-sachs-putin-russias-war-ukraine-was-completely-avoidable

2024年3月20日水曜日 - 午後12時20分

経済学者のジェフリー・サックスが今週、ピアーズ・モーガン『Uncensored』に出演し、ロシアの指導者ウラジーミル・プーチンが5期目6年目の大統領に選出されたことについて2人で議論した。サックスは国連顧問を長く務めたこともあり、体制側からの発言だが、主流メディアからは「プーチンの応援団」という烙印を押されている。サックスは、ウクライナ危機やその他の差し迫った世界的な話題について、モルガンと幅広い議論を交わした。サックスは、シリアからリビア、アメリカの覇権主義、第三世界における西側の体制転換の努力まで、あらゆることについての「異端的」な見解で長い間物議を醸してきた。

「私の主張は常に、ウクライナの戦争を終わらせようということだ。」とサックス教授はモルガンに語り、ワシントンは2014年にキエフのヤヌコビッチ政権を倒してから本格的に始まったモスクワの政権交代に固執していると強調した。サックスは、ウクライナ戦争の悲劇は結局のところ、アメリカがロシアを不安定化させ、NATOを国境まで拡大させようとしていることから始まったと述べた。サックスは批評家たちをこう非難した。

「常識の問題だ。私は東欧地域を30年以上知っている。」

彼は、ワシントンはロシアを「血祭りに上げる」ことができると考え、2022年2月の侵攻後の和平交渉の試みを妨害したと述べた。

「私の考えでは、この戦争は完全に回避可能であり、2022年3月に終わらせることができた。賢明なアプローチがないために、戦争が続いている。」

ウラジーミル・プーチンに対する見解と、戦争を最終的に解決するための和平交渉の見通しについて尋ねられると、サックスは次のように答えた。

「我々はゲームをしているのではない。私たちは世界が核戦争に突入しないように努力している。ゲームではない。座って交渉するのがゲームだ。」

サックスはインタビューの中で、2007年の時点でプーチンは、東方拡大しないというNATOの事前誓約に違反することに関して、レッドラインを明確にしていたと指摘した。インタビューの重要な部分は以下の通り。

サックスはウクライナ戦争の起源について次のように説明した。

「話し合いで解決すべきだ。話し合いで解決するということについて、一言言わせてほしい。2008年、ブカレストが起こったとき、ヨーロッパの指導者たちは私に電話をかけてきた。あなた方の狂った大統領は何をしているんだ？」

「今、権力を握っている何人かの名前は挙げない。大統領は何をしているのか？なぜ不安定化させるのか？彼はウクライナを追い詰めないと約束した。ヨーロッパの指導者たちが内輪で言うことだ。公の場では言わない。私たちは交渉を避けた。そして2014年、悲しいかな、私はその一部を直接見た。醜かった。米国は政府転覆に資金を提供すべきではない。アメリカはやった。私はそれを知っている。」

2人はまた、ガザでの戦争からTikTokの禁止令まで、あらゆることについて語り合い、サックスは中国を拠点とするプラットフォームと現在の論争についてこう述べた。

「私たちは今、典型的なアメリカ的偏執狂の真っただ中にいる。」

10月7日に始まったガザ戦争とイスラエル南部へのハマスのテロ攻撃について、サックスは物議を醸すような発言をした。

「イスラエルには、その歴史上もっとも過激な宗教的民族主義政権がある。完全な支配か民族浄化か虐殺以外に、政治的な最終ゲームはない。」