カイザーリポート第1018回 強気市場と腐敗
https://www.youtube.com/watch?v=fzSWzMAJwJQ
はじめにマーケットウォッチの社説「アメリカの株価が好調なのは腐敗のせい。」
マックスいわく、ダウジョーンズなんてベトナム戦争の昔から腐敗だった。戦争支持企業というだけで上場してたくらいくらいなんだから。近年では82年まで株式市場は16年間低調だったのに、それ以来株式も国債も好況が続いてきた。」
「でも国債は低調ね?」とステイシー。
「そのとおり。そこがパラドックスなんだ。企業はローコスト資金を当てにしている。でも金利が上がると資金調達コストが上がる。トランプ政権下で必然的におこるのは年金ファンドの破綻だろう。年金ファンドは金利の利ざやで年金を支払っているんだけど、ゼロ金利が10年続いてどうしようもなくなっている。(訳注:日本の年金機構は世界有数規模の機関投資家)これが大金融恐慌の引き金になるに違いない。」
ステイシーはマーケットウォッチのコラムを引用します:
『最近の株式の好況は腐敗によるものだ。それは今も、今後もそうに違いない。しかし腐敗に立脚した市況は崩壊する運命にある。なぜか?好況を演出しているのは機関投資家で、機関投資家は政府の産業・通商規制緩和をネタに回続けているからだ。』
ステイシーいわく、「機関投資家はS&P500の1/3、17%を占めている。もしその分の投資がなくなったら、好況ではありえない。」
マックスいわく、
「ベネズエラ株式市場が好況だったのも同じ理由、でも崩壊した。株式市場のプレイヤーの多くが機関投資家というのは、レーガン・サッチャー時代の自由化以来の現象で、それはどういうことかというと、雇用も賃金もどうでもいいじゃないか、金融工学で賃金インフレをバイパスして資産だけに注目しようじゃないか、と。株式の80%はアメリカ総人口の10%が買っている。その10%は労働者をないがしろにしたウォールストリートの金融工学詐欺師たちの壮大な実験につきあわされているんだ。オーストラリアで食べても食べてもなくならない魔法のプリンボウルという喩えがあったよね。」
ステイシーはウォール街の古い格言に言及します。「買いは時ミステリー、売り時はヒストリー。」
そして「今の買い市況はミステリー、つまりヒラリーの勝利に賭けていた。銀行、製薬など全員。みな誰もホワイトハウス、上院下院ともに共和党が占めるなんて考えもしなかったからこそヒラリーに賭けた。」
マックス「トランプはバイオテクノロジー株大統領として歴史に名を残すと思う。どっかの大学研究者が開発した抗ガン剤がある日いきなり300億ドル企業になって、治検の結果ダメだった。株価もゼロになった。買い時はミステリーだったよな。エンロンも同じ。魔法のブラックボックス数式に期待してエネルギー株どころかエンターテインメント株も高等。太陽に関することなら何でも株価。それが嘘とわかって800億ドルが1日で消失。トランプ市況も同じことになると思う。なぜなら市況が機関投資家で動いているから。2008年もそうだった。たったひとつの銘柄の値段がおかしい、そんな値段がつくはずはないと指摘され、それがきっかけで雪崩のような売り注文が殺到。それが2008年の金融崩壊につながった。トランプ政権下でも、規制緩和がただの誤解だとわかったとたん、金利が上昇してアメリカ経済全体を消滅させてしまうかもしれない。みんな売りに走る。」
ステイシー「いっぽう製薬株は高値。マーケットウォッチいわく、
「製薬株が高値というのはミステリーではない:ヒラリーならメディケアが製薬企業と価格交渉するのを許すだろうから。」
これも偏向してるよね。トランプも「どうして価格交渉しないんだろう?」ってツイートしてるのに。ロイターによると、
『ヒラリーひとりの製薬業界からの寄付金額で共和党候補者全員が製薬業界から受け取った総額を上回った。』
ステイシーいわく、昨年5月16日の時点でヒラリーが製薬企業経営陣K等宇K取った金額はは24万ドル。いっぽうトランプは1700ドル。
マックス「これが規制緩和のなれの果ての姿なんだ。銀行は規制緩和でもっともっと株式投資ができる。レバレッジがふくれあがる=借金がふくれあがる。挙げ句の果てはファイナンス新聞が書いたフェイクニュース、「クリントンによる規制緩和は止まらないので製薬は買い」それをもとに人間じゃなくてアルゴリズムが製薬株を買う。それをみて年金機関投資家(訳注:年金機構も。)が買う。世界中の同業者がみんな買ってるのに彼ひとりだけ買わなかったら首になるからね。たったひとつの嘘が数十億ドルを一瞬で動かし、歴史的な落とし穴をつくりだす。階段の先はエレベーターシャフトの落とし穴で垂直落下。これが株式市場の歴史だ。」
ステイシー「去年の6月のニュースのつづきだけど、ヒラリーが24万ドル云々のときオバマは50万ドル受け取っていた。ヒラリーの倍。それをCNNが煽った。ロイターいわく、
「製薬業界がヒラリーに引きつけられたのは、第1に11月の時点でヒラリー優勢だったこと、第2に政策と到達地点がわかりやすかったこと、自由貿易支持者だったこと。」
TPPもTTIPも知財保護でアメリカ企業寄りだった。でもいまやどの企業もトランプがつぎになにをつぶやくのかミステリー。
マックス「ウォールストリートには脆弱性をあらわすVIXっている指標がある。我が友ミッチ・フェインスタインによるとVIXは人為的に低く設定されてフェイクプライスを演出している。それをフォローするがフェイクニュース。脆弱なものがそのまま取り引きされたら株価評価に反映され、ワイルドな揺り戻しが起こる。」
ステイシー「同じデータをみても人によって評価は変わるよね。
『雇用市況はトランプによると「ひどいまま」だけれど数値は上がり続けている。いっぽうオバマは2010年から回復基調と。統計的にはふたりとも正しいのだが。』
ステイシーいわく、「なぜか?2010年以来、労働市場に1600万人が参入した。いっぽうで就職者は1400万人。失業者は200万人。」
マックス「でも就職者はパートタイムと低賃金単純労働ばっかり。」
ステイシー「だから主観によってぜんぜん違うことがいえる。これもミステリーだよね。」
マックス「ジャーナリストとしていわせてもらば、連邦労働統計局発表はゴミばっかりなんだ。でも政府公表数値の消費者としては(メディアとか学界は)与えられた数値を料理するしかないわな。」
ここでステイシーが紙を食べて前半のおしまい。
はじめにマーケットウォッチの社説「アメリカの株価が好調なのは腐敗のせい。」
マックスいわく、ダウジョーンズなんてベトナム戦争の昔から腐敗だった。戦争支持企業というだけで上場してたくらいくらいなんだから。近年では82年まで株式市場は16年間低調だったのに、それ以来株式も国債も好況が続いてきた。」
「でも国債は低調ね?」とステイシー。
「そのとおり。そこがパラドックスなんだ。企業はローコスト資金を当てにしている。でも金利が上がると資金調達コストが上がる。トランプ政権下で必然的におこるのは年金ファンドの破綻だろう。年金ファンドは金利の利ざやで年金を支払っているんだけど、ゼロ金利が10年続いてどうしようもなくなっている。(訳注:日本の年金機構は世界有数規模の機関投資家)これが大金融恐慌の引き金になるに違いない。」
ステイシーはマーケットウォッチのコラムを引用します:
『最近の株式の好況は腐敗によるものだ。それは今も、今後もそうに違いない。しかし腐敗に立脚した市況は崩壊する運命にある。なぜか?好況を演出しているのは機関投資家で、機関投資家は政府の産業・通商規制緩和をネタに回続けているからだ。』
ステイシーいわく、「機関投資家はS&P500の1/3、17%を占めている。もしその分の投資がなくなったら、好況ではありえない。」
マックスいわく、
「ベネズエラ株式市場が好況だったのも同じ理由、でも崩壊した。株式市場のプレイヤーの多くが機関投資家というのは、レーガン・サッチャー時代の自由化以来の現象で、それはどういうことかというと、雇用も賃金もどうでもいいじゃないか、金融工学で賃金インフレをバイパスして資産だけに注目しようじゃないか、と。株式の80%はアメリカ総人口の10%が買っている。その10%は労働者をないがしろにしたウォールストリートの金融工学詐欺師たちの壮大な実験につきあわされているんだ。オーストラリアで食べても食べてもなくならない魔法のプリンボウルという喩えがあったよね。」
ステイシーはウォール街の古い格言に言及します。「買いは時ミステリー、売り時はヒストリー。」
そして「今の買い市況はミステリー、つまりヒラリーの勝利に賭けていた。銀行、製薬など全員。みな誰もホワイトハウス、上院下院ともに共和党が占めるなんて考えもしなかったからこそヒラリーに賭けた。」
マックス「トランプはバイオテクノロジー株大統領として歴史に名を残すと思う。どっかの大学研究者が開発した抗ガン剤がある日いきなり300億ドル企業になって、治検の結果ダメだった。株価もゼロになった。買い時はミステリーだったよな。エンロンも同じ。魔法のブラックボックス数式に期待してエネルギー株どころかエンターテインメント株も高等。太陽に関することなら何でも株価。それが嘘とわかって800億ドルが1日で消失。トランプ市況も同じことになると思う。なぜなら市況が機関投資家で動いているから。2008年もそうだった。たったひとつの銘柄の値段がおかしい、そんな値段がつくはずはないと指摘され、それがきっかけで雪崩のような売り注文が殺到。それが2008年の金融崩壊につながった。トランプ政権下でも、規制緩和がただの誤解だとわかったとたん、金利が上昇してアメリカ経済全体を消滅させてしまうかもしれない。みんな売りに走る。」
ステイシー「いっぽう製薬株は高値。マーケットウォッチいわく、
「製薬株が高値というのはミステリーではない:ヒラリーならメディケアが製薬企業と価格交渉するのを許すだろうから。」
これも偏向してるよね。トランプも「どうして価格交渉しないんだろう?」ってツイートしてるのに。ロイターによると、
ステイシーいわく、昨年5月16日の時点でヒラリーが製薬企業経営陣K等宇K取った金額はは24万ドル。いっぽうトランプは1700ドル。
マックス「これが規制緩和のなれの果ての姿なんだ。銀行は規制緩和でもっともっと株式投資ができる。レバレッジがふくれあがる=借金がふくれあがる。挙げ句の果てはファイナンス新聞が書いたフェイクニュース、「クリントンによる規制緩和は止まらないので製薬は買い」それをもとに人間じゃなくてアルゴリズムが製薬株を買う。それをみて年金機関投資家(訳注:年金機構も。)が買う。世界中の同業者がみんな買ってるのに彼ひとりだけ買わなかったら首になるからね。たったひとつの嘘が数十億ドルを一瞬で動かし、歴史的な落とし穴をつくりだす。階段の先はエレベーターシャフトの落とし穴で垂直落下。これが株式市場の歴史だ。」
ステイシー「去年の6月のニュースのつづきだけど、ヒラリーが24万ドル云々のときオバマは50万ドル受け取っていた。ヒラリーの倍。それをCNNが煽った。ロイターいわく、
「製薬業界がヒラリーに引きつけられたのは、第1に11月の時点でヒラリー優勢だったこと、第2に政策と到達地点がわかりやすかったこと、自由貿易支持者だったこと。」
TPPもTTIPも知財保護でアメリカ企業寄りだった。でもいまやどの企業もトランプがつぎになにをつぶやくのかミステリー。
マックス「ウォールストリートには脆弱性をあらわすVIXっている指標がある。我が友ミッチ・フェインスタインによるとVIXは人為的に低く設定されてフェイクプライスを演出している。それをフォローするがフェイクニュース。脆弱なものがそのまま取り引きされたら株価評価に反映され、ワイルドな揺り戻しが起こる。」
ステイシー「同じデータをみても人によって評価は変わるよね。
『雇用市況はトランプによると「ひどいまま」だけれど数値は上がり続けている。いっぽうオバマは2010年から回復基調と。統計的にはふたりとも正しいのだが。』
ステイシーいわく、「なぜか?2010年以来、労働市場に1600万人が参入した。いっぽうで就職者は1400万人。失業者は200万人。」
マックス「でも就職者はパートタイムと低賃金単純労働ばっかり。」
ステイシー「だから主観によってぜんぜん違うことがいえる。これもミステリーだよね。」
マックス「ジャーナリストとしていわせてもらば、連邦労働統計局発表はゴミばっかりなんだ。でも政府公表数値の消費者としては(メディアとか学界は)与えられた数値を料理するしかないわな。」
ここでステイシーが紙を食べて前半のおしまい。
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