考察:食料や原材料や燃料を供給してくれる国と喧嘩してはならない
トム・ルオゴというおっちゃんのポッドキャスト(エピーソード#103)を聞いていて考えた。
https://podcastranking.jp/1435023391
このおっちゃんは投資関係の人のようだが、ポッドキャストで本音を素直に吐露している。「娘が生まれてから16年間、俺はずっと謝り続けているんだ。こんな世の中になっちまってすまねえなって。」
我輩もそうだ。2001年9月11日、クアラルンプール。まだ2ヶ月のはなこをだっこして、煙を出して崩壊する世界貿易センタービルをテレビで見ていた。そのときに、「ごめんよ、こんな世の中にしてしまって。」と娘に謝ったのだ。
この回のポッドキャストで印象に残ったことはふたつ。
1. 反ロシアキャンペーンはイギリスのMI6のしわざである。
2. 何のためにロシアに経済制裁するかといえば、それは銀行資本(BIS:国際決済銀行)が世界60億人をカバーする金融体制を構築するためだ。
と断言している。長年のトレーダーとしての経験と勘から、きっとそういうのだろう。
マイケル・ハドソン先生いわく、レンティエール経済体制(不労所得経済)が世界をカバーしたいがためだと言う。ハドソン先生はその著書「超帝国主義」で第一次世界大戦以来の国際関係を、カネの貸し借りから詳細に明らかにしている。そういう人なので、とても説得力がある。
不労所得経済というのは、植民地を失った西欧が「いわゆる南」といわれる発展途上国、とくに食料や原材料や燃料を供給してくれる国々から搾取し続けることだと、我輩なりに考えている。
その軸となるのがドル基軸通貨体制、それを支えるペトロダラーシステム。しかし何のためにNATOがロシアを圧迫し続けたのか?ロシアを圧迫したら必ずロシアは反撃することがわかっている。そしてロシアが欧米に不可欠な食料、原材料、燃料を供給している国であることもわかりきっている。アメリカの政府を動かしているネオコン、ネオリベもバカではない。どちらかというと優秀な人たちの集まりである。その優秀な人たちがあつまって、バカまるだしのことをやりつつ、あきらかな嘘を流している。メディアもそこそこ優秀な人たちが集まっているはずなのに、恥知らずな嘘を流し続けている。
なぜなのか?
という問いに対し、トム・ルオゴはこういうのである。「それは銀行資本(BIS:国際決済銀行)が世界60億人をカバーする金融体制を構築するためだ。」そして、
「反ロシアキャンペーンはMI6のしわざだ。」
いっぽう我が国政府は、ロシア産石炭を輸入禁止とすること、ロシアに対し600万円相当以上の自動車など奢侈品を輸出禁止とするなど、ぜんぶ日本側に対して、つまり自己経済制裁を貸している。
ドMだ、こいつら。と、ロシア人は思っているに違いない。
ロシア産の石炭なんて、どこでもひっぱりだこなのだ。日本が輸入禁止措置を講じても、ロシアは痛くもかゆくもない。痛くて痒いのは日本のほうだ。奢侈製品も同様で、日本市場でマージンの少ない軽自動車をせっせと売るより、ロシアのオリガルヒにレキサスを売ったほうが儲かるにきまっている。
なぜこんなふうになってしまったのか?
それは、島国ゆえに二枚舌の伝統がない、そういう日本人が下手な二枚舌を使おうとするからだ。政府専用機で30何人かのウクライナ人難民を運んできたり、総務省の圧迫でNHKに嘘八百を報道させたりして、さっぱり実効性のない措置をやってドヤ顔をしてみせている。それに隠れてサハリン2からちゃっかり撤退しないとか、守るべきところは守ろうとしているのではないか、というのが好意的な見方である。ぎゃくに悪意ある見方をすれば、
ドMだ、こいつら。となる。
G7なんて脱退してしまえ、と考える今日この頃の我輩である。
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