2022年5月12日木曜日

ドラギ総裁が「ほとんどのガス輸入業者」がガスプロムにルーブル建て口座を開設したと発表

https://www.zerohedge.com/markets/european-sanctions-blown-bits-draghi-says-most-gas-importers-have-opened-ruble-accounts

欧州の制裁は吹き飛んだ。

3週間前、反ロシアという美しい建前はさておき、厳しい現実の乖離に直面したとたん、欧州似非統一戦線に亀裂が入り、欧州ガスバイヤーのなかには制裁を無視し、ロシアが要求どおりおとなしくルーブルで代金支払うようになり、すぐに皆がまねをするだろうと予測した。先程、欧州で最もパワフルな人物の一人、元ゴールドマンのパートナーでECBのトップであるマリオ・ドラギが、まさにそれを確認したのである。

ジョー・バイデンとの会談後、ワシントンD.C.で記者会見したドラギは、ヨーロッパのガス輸入業者はすでにガスプロムにルーブル建ての口座を開設していると述べたのである。

イタリア首相は、イタリアが制裁に違反することなくガスの代金を支払うことができ、したがってイタリアへのガスの流れが影響を受けることはないと確信しているかという質問に答えた。

「実はかなり自信があるのだが、愚かな理由もある。制裁に違反するとはどういうことか、公式には何も発表されていない。ルーブルの支払いが制裁に違反するかどうか、この支払いがどのように組織されているかについては、誰も何も言っていない。だから、ここはグレーゾーンなんだよね。」

4月27日、欧州委員会のウルスラ・フォン・デア・ライエン委員長は、ロシアからのルーブルでのガス代支払い要求に屈しないよう、企業に警告を発した。「そのような契約を結んでいる企業は、ロシアの要求に応じるべきではない」とフォン・デア・ライエン委員長は述べた。「これは制裁違反となり、企業にとって大きなリスクとなる。」

言い換えれば、ドラギは今世界で最もホットな話題の実態を全く知らないか、あからさまに嘘をついており、その過程で、プーチンに対する「欧州統一戦線」が巨大な茶番劇であることを証明しているのである。

その結果、ドラギ総裁の驚くべき結論が導き出された。「実のところ、ほとんどのガス輸入業者はすでにガスプロムにルーブルで口座を開いている」とドラギは付け加えた。裏では、ヨーロッパはロシアに毎日何十億も積極的に支払い続けているのではなく、プーチンの条件に従ってそうしており、ルーブルの高騰を助けているという驚くべき事実を明らかにした。

ドラギが老眼なだけかもしれない。それなら、ジョー・バイデンと石油購入者の世界カルテルの創設について議論したと言った理由も説明がつく。

繰り返しになるが、ドラギとバイデンは会談した。ドラギとバイデンは、どんな価格でも石油を欲しがる二人が座って、石油の買い手カルテルを作ろうと考えたのである。この壮大な愚かさを理解しようとすると、『スキャナーズ』のワンシーンに行き着くだろうから、これ以上の解説はしないでここに置いておこう。

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