G7、ロシアの石油収入を制限する方法を模索し続ける
By Charles Kennedy - 2022年8月2日、11時30分 CDT
主要先進国からなるG7グループは、ロシアの石油による莫大な収入を抑制する方法を模索し続けており、その中には、当該石油に価格上限がない限り、ロシアの石油の輸送を可能にするすべてのサービスを禁止することも含まれていると、G7外相は2日に発表した。
カナダ、フランス、ドイツ、イタリア、日本、英国、米国、および欧州連合(EU)上級代表は、ロシアの石油に上限を設けるというアイデアを数週間にわたって検討してきた。こうした努力は続いていると、外相は本日英国が発表したエネルギー安全保障に関する声明の中で述べている。
「我々は、エネルギー輸出を武器化し、エネルギーを地政学的な強制力の道具として利用しようとするロシアの試みを非難する。ロシアは信頼できるエネルギー供給国ではない」とG7の閣僚は述べた。
「我々は、ロシアのエネルギーを国内市場から段階的に排除する際に、ロシアの炭化水素からの収入を減らし、世界のエネルギー市場の安定を支え、特に低・中所得国への経済的な悪影響を最小限に抑える解決策を模索する」と、同大臣はいう。
「我々は、国際的なパートナーとの協議で合意される価格以下で購入されない限り、ロシアの海上原油および石油製品を世界的に輸送することを可能にするすべてのサービスを包括的に禁止するオプションを含む、様々なアプローチを検討し続ける」と、G7は本日改めて表明した。
米政府は数週間前から、できるだけ多くの石油購入者に価格上限計画に同意してもらうよう働きかけており、価格上限メカニズムに参加する可能性についてインドと中国とも話し合っている。
G7の高官が先週のロイター通信に語ったところによると、アジアの2大輸入国は、エネルギー輸入代金を削減できるため、価格上限制のアイデアを受け入れる方向に向かう可能性があるとのこと。
一方、ロシアの石油輸出は、月曜日に発表されたブルームバーグのデータによると、2月のウクライナ侵攻前に達したピークを日量50万バレル下回る安定した水準にある。
チャールズ・ケネディ著 オイルプライス・ドットコム
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