2022年11月28日月曜日

デンマーク領フェロー諸島は、モスクワとの漁業協定を更新

https://www.rt.com/business/567225-european-nation-defies-sanctions-russia/

デンマークに属する自治領フェロー諸島は、ロシアとの漁獲枠の契約を更新したと、同諸島の漁業大臣Arni Skaaleが土曜日に発表した。

同大臣によると、フェロー諸島議会は、協定の1年延長を賛成多数で承認したという。この協定により、フェロー諸島はロシアのバレンツ海での漁獲枠を与えられ、その見返りとしてロシア船はフェロー諸島沖での漁業権を与えられる。また、ロシア船はフェロー諸島の港から漁獲物を出荷することが許可されている。

「フェロー諸島にとって、ロシアとの漁獲枠を交換する既存の協定を更新することは正しいことだ」と、Skaale氏はデンマークの日刊紙Jyllands Postenに語った。

フェロー諸島はデンマークの自治領であるにもかかわらず、EUに加盟していない。ロシアとフェロー諸島の二国間漁業協定は1977年に締結されて以来、毎年ロールオーバーされてきた。しかし、ロシアがウクライナで軍事行動を開始した後、デンマークやEUの関係者、フェロー諸島政府内部など多方面から、この協定を破棄するよう求める声が上がっていた。

スカールは、島国政府は自国の経済を守ることを選択したと指摘する。漁業は、約53,000人が住むこの諸島の主要な経済活動であり、輸出の95%を占めている。Skaale氏によると、ロシアとの契約はフェロー諸島のGDPの5%をカバーし、"漁業協力に関して他国と結んだ契約としては圧倒的に大きい "という。

EUがフェロー諸島の漁獲枠を一方的に引き上げたとして制裁を加えた2013年に、ロシアはフェロー諸島の輸出にとって重要な市場となった。2014年、モスクワが制裁措置に対応してEUやノルウェーなど西側諸国からの食料輸入を阻止すると、ロシアへの魚の輸出はさらに急増した。

ロシアは昨年、フェロー諸島の輸出品の単独最大の買い手となり、フェロー諸島から出荷される魚の4分の1近くを購入したと伝えられている。

EUの対ロシア制裁の対象から食品は除外されていることを指摘した。フェロー諸島は今年5月、ロシア籍の船舶の入港を制限する対ロシア制裁を実施した。しかし、ロシアの漁船は入港禁止の対象から外されていた。

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