ジョーカー：「ウクライナ軍の持つデータすべて手に入れた」

https://sputniknews.jp/20221102/13609015.html

2022年11月2日, 00:00 (更新: 2022年11月2日, 05:19)

「ジョーカー」の仮名で活動するハッカーがこのごろ、ウクライナ軍のデータシステムDELTAに忍び込み、データを取得することに成功した。ジョーカー氏は取材に対し、その一部始終を明かした。

ジョーカー氏は、ウクライナ軍の部隊運用に使われている米国のプログラムDELTAのシステムに侵入したと自身のSNS上のページで明らかにした。DELTAには敵味方部隊のすべてのデータが集積されており、人員数や軍事車両の位置座標までもが入っている。これは諜報活動の結果を反映したもので、常に新しいデータに更新されている。

「このプログラムはウクライナやアメリカの専門家が、NATOのスタンダードやソフトのセキュリティの条件などに即して作ったものだ」

ジョーカー氏によると、ウクライナ側はElementやNextCloudといったオープンソースも利用しているほか、一般人にも身近なグーグル社の普通の認証システムを使っているという。

ジョーカー氏はこのシステムに侵入した際のことを次のように振り返る。

「簡単ではなかったが、完全に守られたシステムは存在しない。経験や時間、クリエイティブなアプローチがあれば侵入することは可能だ。（中略）ウクライナ軍が持っているウクライナ・ロシア各軍のすべてのデータを手に入れた。データはしかるべきところにすでに渡した」