2023年5月8日月曜日

露産燃料失ったフィンランド   

https://sputniknews.jp/20230506/15913521.html

2023年5月6日, 17:50

ウクライナ情勢の悪化を受け、ロシア産燃料の輸入をストップしたフィンランドでは、エネルギー企業が主要な燃料調達先を失った。そこで代替燃料となったのがイタリアなどから輸入される生活ゴミだ。フィンランド国営放送「Yle」が報じている。

「Yle」によると、首都ヘルシンキ郊外のヴァンター市の火力発電所には、南フィンランドに住む150万人分の生活ゴミが運び込まれ、発電するとともにゴミ処理も行われている。だが、フィンランド国内だけのゴミでは足りないといい、近くイタリアからのゴミも燃料として加わる予定だ。

フィンランドではこれまで、国内のゴミ焼却が追いついていなかったため、大量のゴミをエストニアやスウェーデンなどへ運び出し、処理を委託していた。だが、現在は逆に外国からゴミを輸入するようになっている。

フィンランドのエネルギー企業「Vantaan Energia」のカレ・パトメリ取締役は、次のように述べている。

「現時点でフィンランドが出すゴミだけでは発電所にとって不十分です。実際に、約4分の1の燃料は外国からのものです」

輸入されるイタリア産のゴミは、フィンランドのものとあまり違いはないという。バイオ廃棄物やリサイクル可能な金属などを除いた生活ゴミが主となる。イタリアとは、すでに8万トンのゴミを運び込むことで合意しており、近く輸入が開始される予定だ。

これまでにフィンランドでは外国へのゴミの輸出が6万トン減少したのに対し、輸入は4万トン増加した。このゴミの輸入の増加は、まさに代替燃料を得るために起こっている。

【関連記事】

https://www.rt.com/news/575940-poland-losing-russian-oil/

2023年5月7日 18:13

ポーランドの国営石油会社は毎日2700万ドルの損失を出している

ポーランド国営石油会社PKNオルレンは、安価なロシア産原油と高価な原料との価格差により、1日あたり2700万ドルの損失を被っていると、同社のCEOが日曜日のフィナンシャル・タイムズ紙に語った。ワルシャワのロシア産原油禁止令が財政に打撃を与えているにもかかわらず、同社はさらに厳しい制裁を適用することを望んでいる。

ポーランドは昨年3月、2022年末までにロシアの石油の輸入を停止することを約束した。PKNオルレンにとって、これは購入する石油の価格が以前より1バレルあたり30ドル高くなったことを意味すると、CEOのダニエル・オバジテックは同紙に語った。

「損失とは言わない」と彼は主張する。「これは、ロシアから石油を輸入しないすべての企業に適用される市場コストである。」

EUはロシアからの海上石油輸入を禁止しているが、ロシアの中心部とウクライナ、ベラルーシ、ポーランド、ハンガリー、スロバキア、チェコ共和国、オーストリア、ドイツを結ぶドルジバ・パイプラインで輸送されるロシア原油は今のところ免除されている。

ポーランドはEU全体でロシアのエネルギーを禁止することを最も強く支持している国の一つ。PKNオルレンは国内消費用のロシア産石油をドルジバライン経由で購入し続け、ロシアのパイプライン運営会社タトネフチを3月に提訴したが、PKNオルレンはドゥルジバライン経由で国内消費用のロシア産原油を購入し続けた。

同社は先月、タトネフチとの契約を解消したが、チェコの製油所でロシア産原油の処理を継続している。

「ロシア産の石油を完全に置き換えるには、石油供給の物流を改善する必要があり、チェコ政府とともに取り組んでいる」と、オバジテックはフィナンシャル・タイムズ紙に説明した。

オバジテックは、ドイツがドルジバライン経由でカザフスタンの石油を購入していることを非難し、「ドイツ側は、自分たちのしていることの道徳性を考え直した方がいい」と断じた。さらに、ロシアは制裁にもかかわらず、中間業者を使って石油化学製品の精製品をヨーロッパで販売していると主張した。

「結論から言うと、制裁はもっと厳しくすべきだと思う。」

オバジテックは、ドイツがカザフスタンの石油を輸入するためにロシアのパイプラインを使用していることを批判するが、そこには金銭的な利害関係がある。オバジテックは「ドイツ市場に非常に興味があり、一種の多様化の選択肢として」同国に石油を販売することを計画しているという。


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