UAEが米国主導の海軍連合から脱退、米国の軍事的威信に打撃
米国当局は、この撤退を一時的なものだと軽視しようとしているが、アラブ首長国連邦の最近のイランへの外交的働きかけは、そうではないことを示唆している。
アラブ首長国連邦は、ここ数カ月で米軍主導の海軍連合への参加を打ち切ったことを、同国外務省が水曜日に明らかにした。
外務省の声明は、「すべてのパートナーとの効果的な安全保障協力の継続的評価の結果、2ヶ月前にUAEは海上連合軍への参加を取りやめた」と述べた。
38カ国からなるこの任務部隊からの脱退は、最近欧米メディアが報じた、ペルシャ湾でのイラン軍による石油タンカーの最近の拿捕について、UAE当局者が米国側と内々に不満を表明しているとの報道を否定する声明として発表された。
「UAEは、最近の報道で、海洋安全保障に関する米国とUAEの会話を誤って表現することを拒否した」と、UAEの公式通信は水曜日に書いた。
外務省は「UAEは国際法に従い、自国海域の航行の安全を責任を持って確保することに引き続きコミットしていると強調した」と結んでいる。
米政府関係者は、湾岸諸国は米国が支援する海上任務部隊から正式に脱退していないと主張した。バーレーンにある米海軍第5艦隊のスポークスマンは、UAEが「タスクフォースへの参加を当面取りやめたが、メンバーを辞めたわけではない」と主張している。
欧米メディアもこの主張に共鳴しており、英国のある大手メディアは、CMFの公式サイトが依然としてUAEを加盟国として掲載していることを、アブダビが「CMFを脱退していない」ことの証明として指摘している。
こうした報道では、UAEが米軍プロジェクトに参加しないのは、イランに対して十分に攻撃的でない米国に対する怒りの表れであるとする傾向がある。しかし、最近テヘランとアブダビの外交関係が温まっていることから、それとは異なる力学が働いている可能性がある。
実際、この発表は、UAEの上級外交官がイランのアミール・アブドラヒアン外相とテヘランで会談したのと同じ日に行われた。「共通の利益を達成し、地域の安定と繁栄を促進するために協力を拡大する」というのが公式発表である。
イランは先月、UAEに7年間大使を任命しなかったが、新しい特使を任命した。
0 件のコメント:
コメントを投稿
登録 コメントの投稿 [Atom]
<< ホーム