ロシアとの交渉をウクライナに禁じたのは米国
https://sputniknews.jp/20231022/17509667.html
2023年10月22日, 15:15
米国は2022年、ウクライナがロシアとの間で進めていた和平交渉の継続を許さなかった。ゲルハルト・シュレーダー独元首相が現地紙ベルリーナー・ツァイトゥングのインタビューで指摘した。
2022年3月にトルコのイスタンブールで行われた和平交渉でウクライナ側は和平を許されていなかったため、交渉に同意しなかったとシュレーダー元首相は語った。
ウクライナ側は交渉に関連するすべての問題を米国政府と検討することを余儀なくされた。この時点においてウクライナはNATO加盟を放棄し、クリミアについて交渉する用意があった。
最終的な合意にたどり着かなかった理由は、米国があらゆる決定権を握っていたからだと分析した。
欧州の政治家らも交渉に失敗したと評した。ロシアは中国とより緊密な関係を選択したが、西側はこれを許すべきではなかった。ロシアはどのような政治状況でも今日のロシアであり続ける以上、ドイツとしては経済的、政治的協力を継続する必要がある。そのうえで感情的な判断を避けるよう反ロシア派に助言した。
シュレーダー氏はクリミアについて、「クリミアはどれくらい前からロシア領だったろう、ロシアにとってクリミアは単なる一地域ではなく、歴史の一部。」と指摘した。
ウクライナがNATOの加盟条件を満たすことは依然として不可能なことから、加盟を目指すべきではない。ただし、「ウクライナにも安全保障が必要」とし、国連安保理とドイツが保障を提供しなければならない。
シュレーダー元首相はウクライナ危機以降もロシアとの接触を維持したとしてドイツ国内で厳しく批判された。シュレーダー氏は首相経験者に与えられる特権の一部を剥奪されたほか、ドイツ社会民主党(SPD)から危うく除名されるところだった。
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