イスラエルとハマスの戦いは、ガザにおける民族浄化の「口実」にすぎない
イスラエルはガザ攻撃を開始して以来、1万人以上のパレスチナ市民を殺害した。元米海兵隊員の地政学アナリスト、ブライアン・バーレティックは、イスラエルは当初からガザを過疎化しようとしていたと語った。
テルアビブは、ハマスによるイスラエル南部への攻撃を、ガザ地区を過疎化させる口実として利用している、とバーレティックは言う。
10月7日、ハマスの奇襲は、300人近くのイスラエル軍兵士と1,100人の民間人を死亡させ、200人以上が捕虜としてガザに連行された。
人口密度の高いガザに対する数週間にわたる空爆の後、イスラエル国防軍はガザを包囲。郊外まで攻め込もうとしている。
ヨルダン川西岸のラマッラーに本部を置くパレスチナ自治政府の保健省は水曜日、1ヶ月間の攻撃の結果を公表。イスラエル軍と入植者が10,515人のパレスチナ人を殺害し、その中には4,324人の子供、2,823人の女性、649人の老人が含まれ、2,600人が負傷した。
2,600人が負傷し、1,350人の子どもを含む2,550人が、ガザの爆撃された建物の瓦礫の下で行方不明になっている。
ベレティック氏はこう語る。ネタニヤフによる「戦争」宣言は、「民族浄化のための口実に過ぎない。」
「イスラエルはガザを消し去る口実としてハマスを使っている。ネタニヤフ政権にとって、進行中の計画だった。」
ハマスはムスリム同胞団の分派であり、「この地域で何十年もの間、欧米の覇権主義の道具として役割を果たしてきた。」と指摘。欧米はエジプトからシリアに至るまで、世俗的な政府を転覆させようとしてきた。同胞団は、パレスチナ解放機構(PLO)の対抗馬を作るため、イスラエルの助けを借りてガザ地区で権力を握ったに過ぎないという。
「不人気を承知でぶっちゃけると、ネタニヤフ政権がハマスの権力獲得に手を貸した。いまさらイスラエルがハマスを排除するというなら、そもそもハマスに政権を与えないこともできた。」
イスラエルがPLOではなくハマスに便宜を図ったのは、ハマスが、「2国家解決にまったく反対していたから」である。「2国家解決なら、占領を終わらせなければならない。」とベルレティックは語った。
イスラエルは、1ヶ月前の空爆作戦開始以来、ガザの230万人のパレスチナ人住民を強制退去させる意向だ、とバーレティックは言う。
「当初、イスラエルはかなりオープンだった。イスラエルは、ガザの民間人を追い出して、軍事的に移動することを望んでいた。ガザがなくなれば、2国家解決など心配する必要はない。」
イスラエル軍の侵攻は、表向きはハマス壊滅を目的とした2008年以降の作戦よりも長引いた。
「ガザ北部を一掃し、100万人以上の人々を、収容、食事、医療を提供する能力のないガザ南部に強制移住させる試みかもしれない。」
イスラエルとガザに国境を接するエジプトは、ラファ検問所を開放し、難民をシナイ半島の自国領土に受け入れるよう、西側から「多大な圧力」を受けているが、断固として拒否している。
「エジプトが非情なのではない。」とベレレチックは語った。「エジプトは、ガザの人々が避難すれば、決して戻ることが許されないことを理解している。」
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