スコット・リッター:イスラエルはガザ停戦より人質の死を望む
イスラエルはハマスとの停戦と捕虜交換に合意した。元国連兵器査察官で米海兵隊員のスコット・リッター氏は、この取引はパレスチナの勝利であり、シオニスト国家にとっては屈辱だと主張した。
イスラエル政府は、ガザ地区で拘束されている人質をパレスチナの女性や子供と交換するよりも、人質が死ぬのを見たい、とリッターは言う。
カタールの仲介者は火曜日遅く、イスラエルとパレスチナのハマスとの停戦合意を発表した。
この合意では、イスラエルとハマスが4日間の「人道的休止」を守る。ハマス側は10月7日のイスラエル南部への侵攻で人質となった50人の女性と子供を解放し、イスラエル側は刑務所に収容されている150人のパレスチナ人女性と19歳以下の子供を解放する。
それでもなお、包囲されたガザ地区には200人近いイスラエル人(そのほとんどはイスラエル国防軍(IDF)兵士)が捕らわれたままとなる。
約13,000人のパレスチナ人が死亡し、33,000人が負傷した。イスラエルは10月7日、自国の死者数を1,200人に修正した。
スコット・リッター元国連兵器査察官はスプートニクに対し、「人類と人々を大切に思う人」なら誰でも、この合意の朗報を歓迎すべきだと語った。
しかし彼は、イスラエル政府は決して捕虜を交換する立場にはなりたくないと言う。
「イスラエル国防軍に対し、ハマスやヒズボラに捕らえられた兵士を殺すよう指示する。イスラエルに対するテコとして使われないようにするためである。」
リッター氏は、ガザ・シティやその他の都市部の大部分を瓦礫と化した爆撃で、人質の何人かはすでに殺されており、ハマスの武装組織であるアル・カッサム旅団やその他の過激派組織による襲撃の際にも殺されていると指摘した。
「10月7日にイスラエル軍が、イスラエルの戦車で人質をとっていたハマスが占領していたさまざまなキブツに接近し、建物に発砲してハマスの戦闘員と人質の両方を殺害したことが、死者の大半を占めたと言う人さえいる。」とリッター氏。
リッター氏は、ハマスが「捕虜と交換するという明確な目的のために人質を取ることを主要な目的のひとつとした」ことと対比させた。
「これはハマスの大勝利だ。「イスラエル人を捕らえ、連れ戻し、拘束し、そしてイスラエルが解放するつもりのなかったパレスチナ人囚人の解放と交換する。」
「イスラエル側は『停戦には絶対に応じない』と言っている。停戦はハマスの勝利だ。「イスラエルが勝っているのであれば、譲歩するはずがない。イスラエルは負けている。」
10月7日の攻撃は、1948年の建国以来、ユダヤ国家の存立を支えてきたイスラエル軍の不敗神話を打ち砕いた。
「イスラエルは屈辱を受けた。彼らの軍隊、自慢のイスラエル国防軍は、ハマスに立ち向かい、打ち負かされた。記録を見ると、イスラエルの諜報機関のオブザーバーは、以前からハマスの攻撃の可能性について報告していた。イスラエル国防軍は無能だ。イスラエルは、皆が信じているほど優秀ではない。」
レバノンのアル・マヤディーン・ニュースは、イスラエル国境付近でのドローン攻撃で死亡したファラ・オマル記者とラビ・メマリカメラマンの2人のスタッフをIDFが意図的に標的にしたと述べた。
IDFは声明の中で、ヒズボラ・ゲリラだけを標的にしたのだと主張した。ヒズボラ・ゲリラは、北部で推定10万人のイスラエル軍を拘束するために低強度のキャンペーンを展開している。
リッターは、イスラエルの「傲慢さ」を非難する。「イスラエルが爆撃したから死んだのであり、イスラエルが標的を選ぶ目がない。」
リッター氏は、「過去の多くの戦争で同じことを見た。ベトナムで、アメリカは民間人を殺し、武器を置いて、ベトコンだったといった。」
0 件のコメント:
コメントを投稿
登録 コメントの投稿 [Atom]
<< ホーム