2024年1月29日月曜日

元英国下院議員:英海軍のミサイル不足が、条件反射の対フーシ作戦で露呈

https://sputnikglobe.com/20240128/ex-mp-uk-navys-lack-of-missiles-shows-anti-houthi-op-was-knee-jerk-reaction-1116452910.html

テレグラフ紙によると、イエメンのフーシ派に対するアメリカ主導の作戦は、イギリス海軍のミサイル能力の深刻なギャップを露呈した。元英国議員のマシュー・ゴードン=バンクス氏がスプートニクの取材に応じ、この問題について語った。

1月12日から、アメリカとその同盟国はイエメンのフーシ派の標的に対して数回の攻撃を行った。英国海軍の軍艦はいずれも陸上の目標にミサイルを発射できないことが判明した。英国は1500マイル離れた場所に拠点を置く英国空軍のジェット機をスクランブル発進させた。結局、アメリカはフーシ派の標的への攻撃のほとんどを実施せざるを得なかった。

アメリカの駆逐艦はトマホーク・ミサイルを発射できるが、イギリスの軍艦は主にハープーン対艦ミサイルを使用する。テレグラフ紙によれば、ノルウェー製のナバル・ストライク・ミサイルは陸上の標的を攻撃することができるが、「試験の一環として1隻に搭載されただけで、発射されたことがない。」

英海軍に地対地ミサイルがないことに激怒した元国防部長の言葉が引用された。「明らかにスキャンダルだ。まったく不満足だ。」

同メディアはさらに、適切な地対地ミサイルの不足が海軍を「無防備」にしていると警告した元海軍上級将校のクリス・パリー少将の言葉を引用している。「本当に心配だ。中国やロシアの敵対勢力と遭遇戦で互角に戦えない。」

国際関係コンサルタントで元国会議員、元英国国防アカデミー上級研究員であるマシュー・ゴードン=バンクスによれば、ワシントンの中東軍事作戦に乗ることを決めたのは、英国の指導部の誤算だったという。

ゴードン=バンクス氏はスプートニクに対し、「英国の海軍力に関する公式な見積もりは、かなり誇張されている。今に始まったことではないが、米国による軍事行動を援護するのは条件反射みたいなもんだ。これが『イエメン・キャンペーン』になってしまったとしたら、我々は深刻な間違いを犯したことになる。問題を解決するどころか、むしろエスカレートさせてしまう。

元議員は、「英国は紅海に船を派遣する前に、行動の結果をよく考えなかった」と説明した。他のヨーロッパのNATO加盟国は「より慎重で現実的」であった。「この地域で紛争を拡大させないため、外交手段を研ぎ澄ます必要がある。」と強調した。

西側諸国の戦力が消耗していく中で、緊張が徐々に緩和されていくことを期待するのは妥当か、という質問に対し、こう答えた。

「紅海の緊張を緩和する鍵は、ガザとイスラエルの紛争をできるだけ速やかに緩和することだ。米英の行動は、事態を好転させるどころか悪化させる。米英両国の能力は、多くの人が考えているほど、あるいは信じたいほど強くない。」

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