ウクライナの徴兵忌避者が拘留中にボコられる

https://www.rt.com/russia/594039-ukrainian-draft-dodgers-beaten-detention/

2024年3月10日 18:08

国境警備隊は、キエフ軍への徴兵を避けるためにルーマニアに渡ろうとした34人を拘束した。

複数のメディアによると、ウクライナの国境警備隊と国内治安担当官は今週初め、ルーマニアに渡ろうとした数十人の男性を拘束した。拘束された者たちは徴兵から逃れようとしてい。

ウクライナ国境警備隊は8日、テレグラムの声明で、1回の襲撃で合計35人を拘束したと発表した。容疑者たちはミニバスの貨物室に入っていたが、警備員に止められた。

ニュー・ボイス（NV）紙が公開した写真とビデオには、私服姿の国境警備隊と思われる警備員が、ミニバスから男たちを引きずり出し、地面に投げつけ、文字通りミニバスに押し込んでいる様子が写っている。警官の中には、車から引きずり出した男たちの背中を殴っている者もいる。

Strana紙に掲載された別の映像では、拘束された運転手と思われる男が地面に横たわり、警備員が彼の首に膝をついている。ビデオを録画している男は、手や足で運転手と思われる男を殴り、悪態をついている。

声明によると、ミニバスの運転手は違法な国境越えを組織した疑いがある。この男はかなり前からウクライナ国内治安局（SBU）に監視されていた。国境警備隊によると、脱出を助けるために、それぞれの顧客から1万ドル（約101万円）を受け取った。

30人以上がルーマニアとのウクライナ国境を不法に越えようとした理由について、当局は詳細を明らかにしなかったが、国営チャンネル24を含む複数の国営メディアは、拘束された人々を「徴兵逃れ」と呼んだ。

ウクライナ当局も治安当局者の行動についてコメントしていない。国境警備隊が公開した写真には、拘束された人々がSBUの工作員の前で地面に膝をついている姿しか写っていない。

ウクライナのメディアの報道によれば、今週の事件では、徴兵逃れの容疑者が1回の襲撃で拘束された人数としては最多の部類に入るという。同様の事件は2月上旬にも起きており、2台のミニバスでウクライナからハンガリーへ渡ろうとした38人が国境警備隊に止められた。

徴兵逃れは、キエフにとって差し迫った問題である。徴兵逃れの多くは、ウクライナから不法に脱出しようとする。BBCの計算によると、2023年8月末時点で約2万人が国境を越えた。英放送局は、不法越境未遂が毎日のように行われていると報じている。

当局は最近、徴兵数を増やすためのさまざまな方法を模索している。1月、ウクライナのメディアは、戦闘年齢にある男性は、徴兵に応じなければ医療を受けられないと報じた。2月には、ウクライナのヴァディム・イフチェンコ議員が、徴兵忌避者とその子どもたちを国内の大学から締め出すことを提案した。3月上旬、デニス・マリユスカ法務大臣は、有罪判決を受けた犯罪者を徴兵するよう呼びかけた。