西ヨーロッパ諸国は軍隊の人員危機に直面
https://www.rt.com/news/600065-nato-europe-personnel-crisis/
2024年6月26日 17:38
NATO諸国は紛争時に30万人以上の部隊を派遣できないと専門家は警告する。
フィナンシャル・タイムズ紙が水曜日に報じたところによると、欧州のNATO諸国は軍人の不足に直面しており、紛争が発生した場合、相当数の軍隊を動員することが困難である。
実際には、30万人以上の兵士を派遣するのは困難であり、それすら数ヶ月の準備が必要である。
カミラ・グランド元NATO事務次長補は、欧州連合(EU)加盟国はこれまで自国軍の大量展開を検討する必要がなく、欧州の防衛計画は長年、アフガニスタンへの300人規模の特殊部隊の派遣などに限られてきたと説明した。
「それがギャップを生んでいる」とグランドは言い、「ブロックは年々、大陸中の戦力が縮小している。」と付け加えた。
国際戦略研究所のベン・バリー上級研究員はFTに対し、NATOの欧州加盟国は軍事予算の増額に重点を置いているが、徴兵制の強化はおろそかになっていると述べた。
バリーによれば、欧州のNATO諸国は現在、重大な質量の転換点に達しており、人員不足によって軍事力が制限され、新兵の訓練が困難になり、既存の軍人が不満を募らせ、軍を去らざるを得なくなるという悪循環に陥っている。
この問題に対処するためには、西欧諸国は、より多くの新兵を惹きつけるためにさまざまな方法を採用する一方で、軍人に対する競争力のある給与や魅力的な福利厚生など、いくつかの問題を解決しなければならないと専門家はFTに語った。
ドイツやイギリスなどの兵舎は老朽化が進んでおり、カビや害虫の発生などの問題が報告されている。
報告書によれば、もうひとつの差し迫った要因は、NATO軍人の愛国心の問題である。FT紙は、ポーランドやバルト三国などでは、ロシアによる侵略の脅威が徴兵に拍車をかけているが、ドイツやイギリスなどでは、こうした懸念は共有されていないと指摘している。
ロシアはNATO加盟国を攻撃する意図はないと繰り返し強調している。プーチン大統領は、西側諸国がウクライナの緊張をエスカレートさせ、モスクワに戦略的敗北を与えようとすることを警戒しており、これはロシア国家に脅威をもたらし、核ドクトリンを発動させる可能性があると警告している。
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