ウクライナ、デフォルト宣言？エコノミスト

https://www.rt.com/business/600269-ukraine-debt-restructuring-default/

2024年7月1日 15:24

キエフは債務再編に失敗した、と同誌は伝えている。

キエフが債権団との再建交渉に失敗すれば、早ければ来月にも莫大な債務を踏み倒す可能性があると、エコノミスト紙が日曜日に報じた。

2022年2月、米国の金融大手ブラックロックやピムコ、フランスの資産運用会社アムンディを含む債券保有者は、ロシアとの紛争を考慮してウクライナに2年間の債務凍結を認めた。合意は8月に期限切れとなり、キエフの債権者たちは、ウクライナが再び債務の利払いを開始することを切望している。

同誌によれば、この取り決めはウクライナの年間GDPの15％に相当し、支払うとすれば、国防費に次いでキエフにとって2番目に大きな支出となる。

ロシアとの紛争はウクライナ経済に大きな打撃を与えている。キエフの債務対GDP比は、西側諸国からの印象的な支援にもかかわらず、年末までには94％に近づく。

ウクライナはデフォルトを回避するために1ヶ月の猶予がある。国際通貨基金（IMF）は債務救済プランの交渉に熱心だが、そのような取引は可能な時間内にはありそうもない、とエコノミスト紙。

先月、ウクライナ政府は200億ドルのユーロ債の債務再編について外国投資家グループと合意に達することができなかった。キエフは、IMFの要求に応え、国際市場へのアクセスを維持するために、債券保有者に対し、債務の大幅な減額を受け入れるよう求めている。

ウクライナは債務を現在の価値の60％削減することを求めたが、債権者は22％が妥当と述べた。

新たな債務再編の合意に至らなければ、ウクライナはデフォルトに陥る。そうなれば、ウクライナの信用格付けは低下し、将来の借り入れが難しくなる。

キエフにとって最も可能性の高いシナリオは、債務返済凍結を2027年まで延長するか、デフォルトを宣言する、と同アウトレットは述べる。「いずれにせよ、ウクライナは債権者への支払いを再開しない。」