ゼロヘッジ：ゼレンスキー、プーチンとの和平交渉の実行可能なモデルを提示
https://www.zerohedge.com/geopolitical/zelensky-outlines-workable-model-talks-putin
2024年7月2日火曜日 - 午前12時35分
ウクライナのヴォロディミル・ゼレンスキーは、フィラデルフィア・インクワイアラー紙のインタビューに応じ、ロシアとの和平交渉は可能であり、戦争初期に合意された国連とトルコの仲介による穀物回廊協定（2022年）をモデルにすると認めた。
彼はインクワイアラー紙に対し、紛争を抱える両陣営が和解の可能性について「モデルを見つけることができる」と語り、ビジョンを簡単に説明した。これまでキエフはロシアとの会談を拒否し、ゼレンスキーは過去に何度も、プーチンがまだ権力を握っている限りはそうしないと宣言してきた。
ウクライナの深刻な人手不足と危機が国際的な注目を集めた後だけに、今回のインタビューは重大な変化である。スイスのウクライナ和平サミットが開催され、領土を譲らないというキエフの主張に大きく基づいたあいまいな文書が作成された数週間後である。
「ウクライナは、関連文書、手順、様式に従って解決策を見出すことができるモデルを見つけることができる。このようなモデルは、ウクライナがロシアの妨害ではなく、国連やトルコと交渉した穀物回廊の例で初めて適用された」とゼレンスキーは述べた。
そして、これが「機能するモデル」と断言した......。
「国連とトルコの間では2つの協定が結ばれ、ロシアとは別の協定が結ばれる。」
「今のところ、このモデルしかない」とゼレンスキーは付け加え、「領土保全、エネルギー、航行の自由に関する協定も同じ形式で結ばれる」と説明した。
ゼレンスキーは、他の国々が仲裁に入ることにも前向きだという。「誰もヨーロッパとアメリカだけと言うべきではない。」
彼はまた、インタビューの中で「勝利」のビジョンを示した。それは、少なくともプーチンによる「ウクライナのあらゆるものの完全な破壊を許さない」ということである。
インクワイアラー紙は、ロシア政府がメディアを取り締まり、ジャーナリストや野党の人物を迫害しているという報道が増えていることについて質問した。また、ロシア正教会との教会的なつながりを断ち切っていない正教会の指導者に対する迫害も広く認められている。
ゼレンスキーは、キエフに対するロシアの政策と意図が占領地に表れていると述べた。「モスクワはウクライナ語の使用を排除し、ウクライナ教会と闘い、ウクライナの歴史を教えない。子供たちは、ウクライナは決して正当な国家ではなかったと教えられている。」こうして彼は、ウクライナがロシアの文化や言語に同じように対応する権利があることを正当化しようとした。
先週金曜日、ゼレンスキーは記者会見で、「世界の大多数の支持を得られるような戦争終結プランを示すことが、我々にとって重要だ」と強調した。彼は同盟国や世界に提示する『包括的な計画』に取り組んでいると伝えられている。
【関連記事】
ブラジル大統領、ロシア・ウクライナ協議に貢献する用意があると発言
ブラジルのルイス・イナシオ・ルラ・ダ・シルバ大統領は月曜日、ロシアとウクライナの力学が変化し、和平交渉が始まり、ブラジルがその中で役割を果たすことを望むと述べた。
ブラジルは、先月スイスで開催されたウクライナのいわゆる「平和サミット」に出席した数カ国のうちの1つで、ロシアはこのイベントに招待されていなかった。
「私は......私の補佐官セルソ・アモリムをウクライナに派遣し、ゼレンスキーと話をさせ、ロシアにはプーチン大統領と話をさせた。」
ブラジル大統領は、自国がウクライナ紛争に加担することは決してないと述べ、交渉のテーブルで終結させることができると繰り返した。
ブラジルと中国は5月、ウクライナ和平のための共同提案を発表し、「ロシアとウクライナの双方が認める、すべての当事者が平等に参加し、すべての和平案を公平に議論する」国際和平会議の開催を求めた。
ウラジーミル・プーチン大統領は6月、キエフがロシア支配地域から軍を撤退させ、NATO加盟計画を正式に放棄した後、ロシアは直ちに停戦し、ウクライナとの交渉を開始すると述べた。
プーチンは、ウクライナのNATOへの野心は国家安全保障への直接的な脅威であるとし、キエフの非同盟の地位は将来の和平努力にとって極めて重要であると主張した。
ウクライナのゼレンスキー大統領はモスクワの提案を最後通牒として拒否した。彼の大統領任期は5月20日に満了したが、戒厳令を理由に選挙を延期した。
【関連記事】
ゼレンスキーの新計画が交渉の第1歩になる可能性 - アナリスト
ウクライナの非合法大統領であるヴォロディミル・ゼレンスキーは最近、ウクライナ紛争を終結させるための新しい包括的な計画を打ち出すと約束したが、これはロシアとの交渉のテーブルにつくための政権による最初の暫定的なステップなのか。
ゼレンスキーは金曜日、キエフで記者会見し、「世界の大多数が支持する」新計画の策定を発表した。彼はまた、この機会を利用して、初めて戦場での死傷者の多さを認めた。国際関係と安全保障の専門家マーク・スレボダは、スプートニクのファイナル・カウントダウンに、ゼレンスキーの発言は、戦争に負けながらもロシアに条件を出すことができるという空想の国に基づいているが、口調の変化は、政権が現実を認めるための最初の暫定的な一歩である可能性があると語った。
「何カ月か先の未公表の時点で、仲介者を通じてロシアと話をする意思があると彼が言ったということは、進展があったのだろう。これは、紛争終結のための最終的な交渉に向けた、最初の暫定的な、一歩進んで二歩下がるという可能性がある。」
中国が出席を拒否し、ブラジル、南アフリカ、インド、サウジアラビアなど欧米以外の有力国も最終文書への署名を拒否した。イラクとヨルダンは署名の翌日に署名の削除を求めた。
「（ゼレンスキーの）発言は、失敗したキエフ政権から生まれたものだと思う。西側以外の世界、グローバル・マジョリティの感情として、真の和平交渉を望んでいる。」
ゼレンスキーの口調の変化は、いわゆるスイスサミットの失敗だけでなく、戦場の現実を反映している。月曜日、ロシア国防省はハリコフ地方のステポバヤ・ノヴォセロフカとドンバス人民共和国のノヴォポクロフスコエを解放したと発表した。
「（ゼレンスキーの発言が）その方向（交渉）への象徴的な一歩であったとしても、それはキエフ政権が直面している戦場での絶望的な状況によるものだ」とスレボダは主張した。
ウクライナはまたしてもベテラン部隊をニュヨークのトレツクから引き剥がし、ハリコフに移動させた。もちろんロシアはすぐにそれを知り、この地域で大規模な攻勢を開始し、大きく前進した。今、キエフ政権は何度も何度も軍隊を移動させている。
ゼレンスキーの発言は象徴的ではあるが、ウクライナのバンデル派はミンスク合意違反以来、和平に反対する姿勢を崩していない。ゼレンスキーは慎重に対応しなければならない。ウクライナの超国家主義グループは依然として大きな権力を握っており、ゼレンスキーが和平に向けて突き進んでいるのを見れば、キエフ政権を転覆させようとするかもしれない。また、ロシアのプーチン大統領が掲げるウクライナの非ナチ化という目標が達成されれば、これらのグループは最も失うものが大きい。
問題を複雑にしているのが、両国間の法的問題である。2022年、ゼレンスキーはプーチンとの交渉の可能性を一切排除する法令に署名した。今年初め、ゼレンスキーが戒厳令を使って選挙なしで任期を延長した後、プーチンはゼレンスキーはもはやウクライナの正当な指導者ではないとし、ウクライナ議会の権限のみを認める意向を示した。
スレボダは、キエフの政権とロシアが交渉する可能性はないと推測し、ロシアはキエフ政権の代理人である米国と交渉する必要があると考えている。
【関連記事】
ロシア国連大使、ゼレンスキーのいわゆる和平方程式を「不発」と一蹴
国連（スプートニク） - ヴァシリー・ネベンジア駐国連ロシア大使は月曜日、ヴォロディミル・ゼレンスキー氏のいわゆる和平協定は不発案であり、ロシアは協議すらしないと述べた。
ネベンジアは国連ブリーフィングで記者団に、「ゼレンスキー和平の方式は、私たちはそれについて話すことさえしない。あり得ない。」
ドナルド・トランプ前米大統領が、ウクライナ紛争を1日で終結させることができると主張していることについて、ネベンジア氏は、この危機ははるかに複雑であり、彼の主観だと述べた。
「ウクライナ危機は1日では解決できない。」
イスラエルがパトリオット・ミサイル・システムをウクライナに派遣する可能性について、外交官は重大な政治的結果をもたらす可能性があると警告した。
先週、フィナンシャル・タイムズ紙は、米国がイスラエルからウクライナにパトリオット・ミサイル・システムを送るため、イスラエルおよびウクライナの当局者と協議していると報じた。
「ウクライナに武器を提供することを、まだそうしていないすべての国に思いとどまらせている。最終的にウクライナに輸出される武器の運命は明らかで、西側諸国や米国がウクライナに供給している他の武器と同様に破壊されるだろう。」
スプートニクが木曜日に接触した米国防総省のスポークスマンは、米国がウクライナにパトリオット防空システムを追加供給することについてイスラエルと協議中であると主張する報道を確認することができなかった。
おさいにタコ さんの投稿 @ 7月 02, 2024
0 件のコメント
0 件のコメント:
コメントを投稿
登録 コメントの投稿 [Atom]
<< ホーム