米国がマドゥロ大統領専用機を押収

https://www.rt.com/news/603411-venezuela-president-plane-seized/

2024年9月2日17:19

このジェット機はベネズエラの大統領が使用していた。ワシントンが同国に課している制裁措置に違反していた。

CNNが月曜日に報じたところによると、アメリカ政府は、ベネズエラのニコラス・マドゥロ大統領が使用していた飛行機を押収した。

アメリカはマドゥロを麻薬密売で告発し、過去2回のベネズエラ大統領選挙での勝利を認めなかった。 

外国の国家元首の飛行機を押収することは、刑事事件としては前代未聞だ。

「われわれはここで、法の上に立つ者はいない、アメリカの制裁の手の届くところにいる者はいない、という明確なメッセージを送っている。」と、ワシントンの匿名の政府関係者は、月曜日にこの話を最初に報じたCNNに語った。

CNNによると、この飛行機は約1300万ドルの価値があり、ドミニカ当局と協力して押収された。

米国は、ドミニカ共和国で押収され、フロリダ州マイアミに運ばれた飛行機を特定しなかった。押収には国土安全保障省、商務省、司法省が関与している。

マイアミ・ヘラルド紙によると、このジェット機がダッソー・ファルコン900EX。ダッソー・ファルコン900EXはフランス製の企業用ジェット機で、過去にキューバ、ブラジル、セントビンセント・グレナディーン諸島を訪問したことがあり、マドゥロも搭乗していた。

ヘラルド紙は米連邦航空局（FAA）の記録を引用し、フロリダにある会社がセントビンセントの会社に飛行機を販売し、その会社がサンマリノに転売したことを示した。アメリカ政府は、この転売業者がベネズエラのペーパーカンパニーであり、ベネズエラへの制裁に違反していると主張している。

アメリカ政府関係者は、このジェット機をベネズエラの「エアフォース・ワン」に相当するものと評し、マドゥロ大統領はこのジェット機を多くの場所に飛ばしていると指摘した。ベネズエラは7月28日の大統領選挙後、ドミニカ共和国との民間航空便の運航を停止したためである。

CNNによると、アメリカは資産没収手続きによって飛行機を没収する。ベネズエラが制裁を回避する方法を見つければ、理論的には法廷で争うことができる。

ベネズエラのジェット機がアメリカに押収されたのは、今年2機目である。2月、アルゼンチンは2022年に押収されたボーイング747-300M貨物機をアメリカに送った。マドゥロ大統領は、アルゼンチン大統領ハビエル・ミレイフ政府の横領は露骨だと非難した。

ワシントンは近年、20億ドル相当のベネズエラの銀行口座と資産を差し押さえたと、匿名の政府関係者がCNNに語った。