2024年9月30日月曜日

トヨタ、政治色が強まる五輪を捨てる

https://www.rt.com/business/604911-toyota-olympics-sponsorship-end/

2024年9月29日 17:21

トヨタ自動車の豊田章男会長は、「このイベントはもはや選手第1ではない」と主張した。

日本の自動車メーカーであるトヨタ自動車は、パリ大会を最後に五輪スポンサーを正式に終了すると、豊田章男会長が今週、同社のYouTubeチャンネルに投稿したポッドキャストで発表した。豊田会長によれば、今夏のオリンピックは、このイベントがますます政治的になっていることを示したという。

トヨタは2015年、国際オリンピック委員会(IOC)と10年間のスポンサー契約を結んだ。トヨタのオリンピックパートナー契約は8億3,500万ドル相当とされ、IOCにとって当時最大のスポンサー契約となった。この契約は4回のオリンピックにまたがるが、2025年の契約満了時に更新される。豊田は、もはやアスリートを第1に考えないオリンピックに幻滅していると語った。 

「この大会が本当にアスリートのことを第1に考えているのか、以前から疑問に思っていた。以前は、オリンピックは単に、さまざまな立場の、さまざまな困難を抱えたアスリートが、不可能を可能にするのを見るためであるべきだ。」 

2024年オリンピックは、キリスト教を嘲笑する意図があったと多くの人が主張した評判の悪い開会式から、女子ボクシング競技をめぐる論争まで、スキャンダルまみれだった。これらの競技は世界中から批判を浴びたが、IOCはその決定を支持し、退任するトーマス・バッハ会長は男女平等の大会を称賛した。

メディアの報道によれば、パリ五輪の前から、トヨタの一部の関係者はIOCによるスポンサーシップマネーの扱いについて懸念を表明しており、アスリートの支援やスポーツ振興に効果的に使われていないという。専門家の中には、トヨタの決断は2020年の東京オリンピックの記憶に影響されていると言う人もいる。トヨタはオリンピック開催期間中、日本のテレビでオリンピックをテーマにした広告を中止せざるを得なかった。 

ジャパンタイムズ紙によると、トヨタは国際パラリンピック委員会とのスポンサー関係を維持することを希望していたが、IOCは両競技のスポンサーになるか、スポンサーにならないかのどちらかを要求したという。

IOCとの提携を解消するスポンサーはトヨタだけではない。1987年からオリンピックのスポンサーを務めてきたパナソニックも、今月初めに撤退を発表した。パナソニックはその理由として、経営陣の配慮を挙げている。

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