2024年10月23日水曜日

ゼロヘッジ:モルドバのEU国民投票、0.2%の僅差で可決 - 大統領とロシアが互いの工作を非難

https://www.zerohedge.com/geopolitical/moldova-eu-referendum-vote-near-tie-president-blames-russian-interference

2024年10月21日(月) - 08:45 PM
更新(13:00 ET):欧州連合(EU)への加盟を求めるモルドバの国民投票は、国外居住者による不在者投票に押され、賛成50.46%対反対49.54%という僅差で可決された。
モルドバ政府は、予想外の接戦をロシアの干渉のせいだと非難した。モルドバ自身は、不在者投票が不均等に促進され、重要な外国人票が操作されたと非難されている。「モルドバ当局は、ロシアに住む40万人のモルドバ国民のために、モスクワにたった2カ所の投票所を開設した(過去には17カ所あった)」と、ウィーンの国際機関駐在ロシア代表ミハイル・ウリヤノフはツイートした。
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この原稿を書いている時点で98.42%の票が集計され、モルドバのEU加盟の是非を問う日曜日の国民投票は、賛成が50.08%、反対が49.92%という拮抗した結果となった。この大接戦は、賛成の圧勝を予想した世論調査を覆す。現職大統領(彼女自身は意外にも出馬を予定している)は、ロシアが選挙に介入したと非難している。
人口約300万人のモルドバ共和国は、ルーマニアとウクライナに挟まれている。ほとんどの国民はルーマニア語を話すが、ロシア語を話す少数派も多い。このような立地条件と人口統計の組み合わせに一致して、この国の感情と政策は親ロシアと親西欧の間を行ったり来たりしている。マイア・サンドゥ現大統領が選出された2020年以降は、明らかに親欧米的な傾向が優勢である。
地政学的な構図を複雑にしているのは、ウクライナとモルドバに挟まれたドニエステル川の東岸に位置するトランスニストリア共和国である。ウクライナとモルドバに挟まれ、ディエステル川の東岸に位置する。他国には承認されていないものの、ロシアの経済的・政治的支援を受け、約1500人のロシア兵が駐留している。
ロシアは1990年にモルドバから分離独立したトランスニストリアに約1500人の兵士を配置している。(BBCによる)
日曜日に行われたEUの国民投票では、サンドゥ候補が僅差の接戦を制し、またもや精彩を欠く結果となった。サンドゥの得票率は41%にとどまり、彼女の主要な対抗馬であるアレクサンドル・ストイアノグロ元検事総長は27%を獲得した。11月3日の決選投票では野党が勢力を伸ばすと予想されており、サンドゥは大統領職を失う深刻な危機に瀕している。
サンドゥ首相はこの結果に対し、「わが国の自由と民主主義に対する前例のない攻撃だ」と非難し、ロシアがEU加盟に反対する勢力を結集するために動いたと非難した。また、30万票の反対票を買うという「前代未聞の詐欺」があったと主張した。
選挙が近づくにつれ、サンドゥ政権はイスラエル生まれで逃亡中のオリガルヒ、イラン・ショールが選挙に介入したとして告発した。モルドバの銀行から10億ドルを流出させた詐欺と窃盗で有罪判決を受けたショールは、欠席裁判で7年半の禁固刑を言い渡された。モルドバは現在、ロシアからの資金を票集めのために流したとして、この37歳の男を告発している。金融犯罪で告発されたショールは、イスラエルに逃れ、その後ロシアに移り住んだ。
反政府勢力は2023年秋、サンドゥ大統領の辞任と燃料費高騰からの救済を求め、一連のデモを行った。(Vladislav Culiomza/Reuters)
BBCによれば、まさにそのような票集めの動きが見られたという:
BBCのプロデューサーは、透明な箱に投票用紙を入れたばかりの女性が、選挙監視員に「どこでお金をもらえるのか」と尋ねているのを聞いた。私たちは外で、「投票するために現金を提供されたのか?」と直接尋ねた。彼女は何のためらいもなくそれを認めた。彼女は、投票所に送ってくれた男性が電話に出なくなったことに腹を立てていた。「騙された!」と彼女は言った。誰に投票したのかと聞かれても、彼女は答えなかった。
国民投票で「賛成」が勝利しても、すぐにモルドバがEUに加盟するわけではない。憲法を改正し、EU加盟がソ連崩壊後の1991年に独立を宣言した同共和国の目標であることを宣言することになる。サンドゥ首相は2030年をEU加盟の目標としている。
既成政党の勝利という予想を裏切る選挙結果と、ロシアの干渉に対する非難という一連の力学は、近年、米国と西欧の両方で繰り返し観察されてきたことと呼応する。モルドバ当局は偽情報とみなされるオンラインコンテンツを検閲した。
類似点はそれだけではない:国民投票の集計では「ノー」が僅差でリードしていたが、不在者投票の集計が進むにつれて「イエス」がリードした。

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