ロンドンの水供給は危機に瀕している - ガーディアン
https://www.rt.com/news/607968-uk-water-supply-challenge/
2024/11/21 10:10
テムズ・ウォーター社の経営が破綻寸前にあり、1600万人の顧客への供給が脅かされていると、本紙が調査した。
英国最大の水道事業者は、230億ドル(約290億円)の資産を緊急に修理する必要があるとガーディアン紙が報じた。
テムズ・ウォーターの経営陣が安全上の懸念に対処できず、旧式のITシステムのアップグレードが必要であったため、経営が破綻の危機に瀕していると『ガーディアン』紙が調査した。
同社の重要なインフラは、1980年代にさかのぼるソフトウェアに依存しており、ロンドンやその他の郡に住む1600万人の顧客に対する水の供給が懸念されている、と同紙は主張している。
オペレーションは空洞化し、骨抜きにされている。最も基本的なニーズへの投資を怠り、国民を危険にさらしている。
同社は150億ドル(約180億円)の負債を積み上げ、一部の借入先への返済は不可能だと伝えられており、緊急のメンテナンスの必要性に対応できない状況を悪化させている。
テムズ・ウォーターは、貯水池やパイプの老朽化について何年も前から警告を受けていた。従業員たちは、老朽化したシステムを稼動させ続けるために、しばしばその場しのぎの修理や、他の古くなった機械から部品を救い出すという、絶望的な苦闘を強いられてきたと語っている。
こうした問題は経営陣からも、同社を監督する規制機関からもほとんど無視された、と『ガーディアン』紙は主張している。
テムズ・ウォーターの広報担当者は、「従業員と顧客の健康と安全が最優先事項である」とし、「同社は毎日26億リットルの水を供給しており、飲料水としては世界でもトップクラスの水質である」と付け加えた。
テムズ・ウォーターは現在、以前考えられていたよりも悪い財政状態にあるとガーディアン紙は主張し、同社は、清潔な水の確実な供給を妨げる運営上の課題とともに、最大230億円かかる緊急の修理に直面していると付け加えた。
英国の水道規制機関Ofwatの広報担当者は、今回の調査によってテムズ・ウォーター社について重大な疑惑が浮上したと述べ、同社の義務違反の証拠があれば措置を講じることを約束した。
「すべての水道事業者が安全で信頼できる水の供給を行うことは不可欠である。」
規制当局は、テムズ・ウォーターが資産の健全性の問題への対処を含め、大幅な支出増を要求してきたと付け加えた。
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