ゼロヘッジ：グルジアの新大統領は元サッカー選手、反EUのリーダーシップを固める

https://www.zerohedge.com/geopolitical/georgias-new-president-ex-soccer-player-solidifies-anti-eu-leadership

2024年12月16日月曜日 - 午前03時25分
グルジア共和国に新大統領が誕生し、マンチェスター・シティの元プロサッカー選手、ミヘイル・カヴェラシヴィリ氏（53歳）が就任した。
土曜日、グルジアの選挙人団225人中224人が彼に投票し、彼は勝利したが、唯一の候補者であった。同国の主要な野党グループが、夢の党が席巻した10月の選挙が不正に行われたとして、議会のボイコットを宣言した。
それ以来、首都トビリシでは大規模な親EUデモが主軸である。「中央選挙管理委員会（CEC）の事務総長が発表した結果によると、ミハイル・カベラシビリ氏が大統領に選出された」とCECのギオルギ・カランダリシビリ委員長は今週末発表した。
カベラシヴィリの就任式は12月29日に予定されているが、今月はずっと、より多くの群衆に対して警察が暴動鎮圧の手段を講じる中、この就任式も激しい抗議を受けそうだ。
西側メディアは彼を「極右」であり、強硬な西側批判者であり、また彼が最近、西側の利益がグルジアをロシアとの紛争に追い込もうとしていると主張していることから、「陰謀論者」であると評している。
ミヘイル・カヴェラシヴィリとは？
あるヨーロッパの情報源は、次のような簡単な背景を説明している。
1989年にディナモ・トゥブリシのユースから有望な若手サッカー選手として頭角を現した。1995年にロシアのスパルタク・ウラジカフカズに移籍するまでは、地元チームのレギュラーとして活躍した。
その後、イングランドのマンチェスター・シティで2シーズンプレーした後、スイス・スーパーリーグのいくつかのチームでプレーし、2006年に現役を引退した。現役時代はグルジア代表として46試合に出場し、9ゴールを記録した。
サッカー界から引退してわずか10年後の2016年、グルジア・ドリーム・チケットでグルジアの国会議員に当選。2022年、彼はグルジア・ドリームと提携する政治運動「ピープルズパワー」を共同で立ち上げ、強烈な反欧米的レトリックで知られる。
以前は国会議員であったにもかかわらず、統治者としての資質に欠けるとの批判を受けている。ユーロニュースより
カベラシヴィリはグルジアの野党から、高等教育を受けていないとしてしばしば嘲笑されてきた。彼が大統領に選出された日、国会議事堂の外にいた抗議者たちは、自分たちの大学の卒業証書を持参し、他の者たちはサッカーボールを蹴り回した。
カベラシヴィリは、海外から20％以上の資金を得ている組織に対して、外国勢力の利益を追求する組織として登録することを義務づけるという、物議を醸した法律の作成者の一人である。
グルジアの現在の危機の分断線は、夢の党が政府を完全に掌握しているが、街頭では動揺が広がっており、2014年のウクライナの政治的分断によく似ている。この状況がアメリカやロシアを巻き込んだ公然の紛争に発展しないことを祈ろう。