米国、トランプ大統領就任初日にWHOを脱退か

https://www.rt.com/news/609763-us-quit-who-trump-inauguration/

2024年12月22日 13:12
次期大統領チームのメンバーは、1月20日に国連保健機関からの脱退を発表すると報じられている。
ドナルド・トランプ次期米大統領の政権移行チームは、新政権発足初日に世界保健機関（WHO）から脱退し、WHOの主要な資金源のひとつを断ち切りたいと考えている、とフィナンシャル・タイムズ紙（FT）が保健専門家の話を引用して報じた。
FT紙が日曜日に書いたところによると、トランプ大統領チームのメンバーは、就任式の1月20日に世界保健機関（WHO）からの脱退すると専門家たちに語った。チームの中には、アメリカはWHOに残るが、WHOの改革を推し進めたいと考えている者もいる。WHOとの関係を断ち切りたいと考えている者もいる。
政権移行チームは、ジョー・バイデン路線を覆す象徴として、トランプ大統領が初日にWHOから離脱することを望んでいる、元米大統領補佐官のアシシュ・ジャー（Ashish Jha）氏の言葉がFTに引用された。
2021年1月20日、バイデンは国連との関係を再開した。前任者トランプは、2020年のコロナウィルスのパンデミックに対するWHOの対応を批判し、脱退プロセスを開始した。
「アメリカは世界保健の資金調達とリーダーシップに大きな空白を残す。この空白を埋められる人はいない。撤退計画は破滅的である。」とジョージタウン大学法学部のローレンス・ゴスティン教授はFTに語った。
WHOは国連機関。国際的な健康問題の調整機関である。WHOは、分担金を支払う加盟国と自発的な拠出から資金を得ている。米国は加盟国の中で第2位の資金提供国である。
2020年、トランプ大統領はコロナウィルスのパンデミックの中、WHOが中国の支配下にあると非難した。同大統領は、北京がWHOに圧力をかけ、ウイルスに関する情報を世界に流布させたと主張し、代わりに米国の資金を他の世界的な公衆衛生の慈善団体に向けると約束した。
1948年の議会決議により、アメリカはWHOから脱退することができるが、1年前に通告し、未払い費用を支払う。トランプ・チームは脱退の可能性について直接コメントしなかった、とFTは指摘している。
11月、トランプは長年ワクチンに懐疑的だったロバート・F・ケネディを米保健福祉省（HHS）長官に指名した。RFK Jr.は、WHOが推奨するCovid-19の対応策、すなわち世界各国政府が課す厳格な封鎖と急速に開発されたワクチンの導入を声高に批判する一人であった。
ケネディの指名はまだ上院で承認されていない。