イスラエル軍、ガザ市を包囲するもハマスのトンネルは依然深刻な問題

https://www.zerohedge.com/geopolitical/idf-battalion-commander-killed-hamas-steps-ambush-actions-gaza

2023年11月3日金曜日 - 午前04時55分

更新（1555ET）： イスラエル国防軍スポークスマンのダニエル・ハガリ少将は、地上部隊と戦車部隊が現時点でガザ市を包囲したと述べた。「わが軍は、ハマスの活動の中心地であるガザ市の包囲を完了した」と、木曜深夜（現地時間）の記者会見で述べた。IDFはさらに、最新の戦闘で「130人のテロリスト」が死亡したと発表した。

ハマスのトンネル網は、国防軍を悩ませ続けている。ハマスが地面の隠れた穴から待ち伏せを成功させる。

ヨアヴ・ギャラント国防相は、膨大なトンネル網を破壊するために「独自の解決策」を準備していると述べた。「我々は、すべてのトンネルに到達し、地下でそれらを解体するための独自の解決策を持っている。」

「我々はあらゆる場所に到達する。テロリストには2つの選択肢がある。わが軍の攻撃を受けて死ぬか、無条件降伏するかのどちらかだ。」事前の報道では、イスラエルがトンネルに毒ガスや神経ガスの注入を計画している可能性を示唆するというのもあったが、少々空想的な報道は信憑性に欠けるし、あり得ないと切り捨てる者もいた。

トンネルにガスを注入すれば、そこに拘束されているイスラエル人や外国人の人質が死亡する可能性もある。このような大量の化学兵器や神経ガスを活動中の戦場で扱うことは、それをトンネルに運ぼうとする部隊にとっても非常に危険である。トンネルが何マイルにもわたって伸びていることを考えると、地下の広いネットワークに有効なだけの量を注入できるかどうか。

ネタニヤフは、ホワイトハウスが新たに呼びかけた一時的な停戦、あるいは人道的な「一時停止」を検討しているという。この場合、イスラエルは数時間の攻撃停止に同意することになる。

イスラエルはガザ・シティの北側と南側に兵力を集中している。

「これは困難なキャンペーンであり、ガザでの戦闘を必要とする。」と、イスラエルの国家安全保障顧問であるTzachi Hanegbiは今週初めの記者ブリーフィングで述べた。「痛みを伴う代償なくして戦闘はない。」

イスラエル国防軍（IDF）は、ガザでの地上作戦を開始して以来、激しい市街戦や、イスラエルの戦車やパトロール隊を待ち伏せするためにハマスのチームがトンネルから現れる事例を目撃してきた。

ガザを前進する歩兵部隊を撮影したビデオの静止画。

戦車や歩兵部隊はガザ市に向かって進撃を続けており、空爆も再び激化しているとされ、イスラエルのメディアは大規模な銃撃戦が続いていると大きく報じている。重装甲、航空戦力、最新兵器、そして数の面ではイスラエルが明らかに軍事的に優勢であるにもかかわらず、ハマス側はゲリラ戦術に磨きをかけ、地下トンネルの膨大なネットワークを駆使して致命的な待ち伏せを仕掛けている。

ミドルイーストアイはこうも伝えている： 

イスラエル軍のラジオによると、イスラエル歩兵部隊がパレスチナ人戦闘員の待ち伏せを受けた後、一夜にして「長期にわたる」激しい戦闘が行われたという。同報道によれば、ハマスの戦闘員20人が死亡し、軍側は「数十人の工作員」を殺害したと語ったが、それ以上の詳細は明らかにしなかった。

これに続き、木曜日の午後（現地時間）、イスラエルは攻勢の幹部である大隊長の最初の死亡を確認した。

タイムズ・オブ・イスラエル』紙は、イスラエル軍筋の情報を引用し、「ヤヌ＝ジャト出身の第188装甲旅団第53大隊長サルマン・ハバカ中佐（33）が、ガザ北部でハマスのテロリストと戦って死亡した」と伝えた。

「ハバカは、ガザ地区でのIDFの地上作戦中に殺害された最も上級の将校である。ハバカは、ガザ地区でのIDFの地上作戦中に殺害された将校の中で最も高官である。IDFは、彼が2日間の激しい戦闘で死亡した18人目の兵士であり、IDF軍が失った中で最高幹部であることを明らかにした。

サルマン・ハバカ中佐は、2023年11月2日にガザ地区で戦死した。出典 イスラエル国防軍

YNet Newsによると、地上攻撃開始の数日前、ハバカ中佐は、戦闘に入る準備をする大隊にやる気を起こさせる言葉をかけている映像に登場した。「第53大隊とその戦車は、その栄光と力強さをもって、いかなる困難にも立ち向かう準備ができている。「我々は敵を容赦なく攻撃する準備を整えている。」

ハバカはイスラエル南部で10月7日に起きたハマスの攻撃の現場にいた： 

ハマスの奇襲攻撃の日、ハバカ中佐はイスラエル北部のヤヌジャットの自宅から戦闘に参加するために駆けつけた。「ガリラヤからツェエリム近郊の基地まで車を走らせ、戦車を手に入れ、一刻も早くコミュニティーに到着し、できる限りの人命を救いました」と彼は語った。彼は2台の戦車とともにキブツ・ベエリに到着し、そこで戦う兵士たちに加わった。

「ベエリに到着し、バラク・ヒラム大佐に会って、彼が私に最初に命じたのは、戦車の弾丸を家に撃ち込むことだった」と彼は振り返った。「その家に民間人の人質がいるかどうかが、最初の質問だった。家屋への発砲を決定する前に、すべての予備行動を行ったが、家屋への発砲と同時に、家屋から家屋へと人質を移動させることができた。戦闘は夕方まで、キブツの街路内で続いた。」

また、IDFのヘリコプターがガザ上空から発砲し、地上からの砲撃を避けるために回避行動をとる様子が初めて撮影された。

パレスチナ保健省は木曜日、最新の死傷者数を発表した。当局によれば、紛争が始まってから3週間をさかのぼり、少なくとも9,061人が死亡した。パレスチナ側の負傷者は3万人を超えている。同省はさらに、この24時間だけでも少なくとも256人が死亡したことを挙げている。

ヨルダン川西岸地区でも戦闘が激化しており、警察とイスラエル入植者がパレスチナ人デモ参加者を取り締まる衝突が拡大している。場所によっては、イスラエル人入植者がパレスチナ人が所有する企業やオリーブの木を攻撃し、放火したという報告もある。

ヨルダン川西岸のデール・シャラフ村では、入植者によるパレスチナ人への暴力が報告されている：

目撃者は地域メディアにこう語っている： 「南ヘブロン丘陵のほぼすべての村で同じことが起きている。イスラエル人入植者は家畜を奪い、農具を壊し、パレスチナ人農民が生活の糧としているオリーブ畑を破壊する。彼らはM16機関銃で武装してやってきて、拳や棒、鉄の棒、ライフルの尻で村人を殴りつける。