2024年2月16日金曜日

誰も口にしないゴールド不足の到来

https://www.zerohedge.com/markets/incoming-gold-shortage-nobody-talking-about

2024年2月16日(金)午前03時30分

著者:ピーター・レーガン(バーチ・ゴールド・グループ経由)、

民間マネーが中央銀行に追随するようになったら、ゴールドは十分に出回るのか?

アラスデア・マクロードは銀行役員の経験があり、銀行システムの健全性、銀行が何を契約しているか見分ける方法を多少なりとも知っている。Liberty and Financeの取材に対し、マクロード氏は、いまの銀行危機は、中央銀行からのトップダウンの問題であると説明した。

私の要約と分析はこちら。

一般人が大銀行と同じように資金を管理すれば、一銭も手にすることはできない。中央銀行と民間銀行を比較した場合、同じことがさらに大きく当てはまる。

マクロードの銀行セクターに関する概観を要約すると、流動性が欠けている。

中央銀行はゴールドを買うというより、紙幣を処分しているとマクロードが言っているのは興味深い。分散あるいは脱ドル化といわれている手法は、もしかしたら、問題を回避するための丁寧な言い方かもしれない。実際、中央銀行はゴールドを買うために紙幣を使う。

なぜそんなことをするのか?

金のファンダメンタルズを見ればわかる、とマクロードはいう。2025年までに、アメリカ連邦政府は40兆ドルの負債を抱える。政治家たちは財政均衡について語り、借金の返済について手を横に振るだろう。言うことに耳を傾けるのではなく、彼らの行動を見よ。選挙で選ばれた政府高官で、有権者への支出を減らそうとする人を見つけよう。

連邦政府は負債を返済できない。2023年の第4四半期の利払いは1兆ドルを超える!

インフレは政府の負債を返済するのに適した方法だ。各国政府は毎年何兆ドルもの通貨を刷って経済を支えているが、成果は限定的である。金利が上がれば通貨印刷が加速し、債務を相殺し、圧力を緩和するために、さらにインフレが起こる。(思えば、我々はまだ一度も利下げの効果を経験していない!)

過去3年間、ゴールド価格は上昇したにもかかわらず、強気相場を見ていないとマクロード氏は考える。公的、私的を問わず、ほとんどすべての投資家がゴールドをアンダーウエイトしている。世界の貯蓄150兆ドルのうち、ゴールドで運用されているのは1%にも満たないとマクロード氏は見積もる。

価格など気にするな。ポートフォリオが5%、10%、あるいはマクロードがより合理的だと考える15%に調整されたとき、ゴールドはどこから来るのか?2%にするだけでも、2万3000トンの現物の金が必要になる!これは人類史上採掘された金の10%に相当する。

年間1,000トンを2年連続で購入することが金市場にとってどうなるかは、すでに分かっている。過去2年間、公的セクターでそれを見てきた。中央銀行が購入を止めることはないから、世界の他の国々の中央銀行がどのくらいでこの購入に追いつくのか、マクロード氏は疑問に思っている。

世界の150兆ドルの貯蓄が金に分散され始めたとき、金の価格はどれほどのスピードで、どこまで上昇するのか?

ゴールドマンの目標金価格は2,175ドル、TDSは今夏の金価格を2,200ドルと予測

金が再び1オンスあたり2,000ドルを下回ることはあるのか?Wefveは、弱気な見通しがますます高飛車な数字になってきていることに注意を払った。以下は調査レポートからの引用である。

米連邦準備制度理事会(FRB)のタカ派的なスタンスと2024年6月まで利下げを延期することに市場が順応し、金は2,000ドルから2,050ドルの間で取引されている。

言い換えれば、2,000ドルから2,050ドルが「通常通り」の目標になった。これは金価格にとっての勝利だが、もちろん、地平線上には多くの成長がある。ゴールドマン・サックス証券のアナリストは、経済的、地政学的な理由を挙げて、12ヶ月の目標2,175ドルを維持している。

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