2017年3月20日月曜日

アメリカのシェールオイル企業の損益分岐点はいまや36ドル

Has OPEC Underestimated US Shale Once Again?
Mar 16, 2017 10:00 AM
OilPrice.com から Tsvetana Paraskova の投稿です。

アメリカのシェールオイル企業の損益分岐点が3下がっています。パーミアン・ミッドランドの損益分岐点は2104年に71ドルだったのが2016年には49%さがって36ドルになったとのこと。だからOPECが減産して価格が上がるとよろこんで増産し、増産で価格が多少下がっても以前のように赤字倒産ということもなさそうです。

3月4日の記事「自動車の平均走行距離が過去2年間で下がっている件」
The US Motorist Is Unwell: Miles Driven Suffer Biggest Slowdown In Over 2 Years
Mar 4, 2017 3:34 PM

この記事でもシェール企業の損益分岐点が下がっていること、そしてガソリン価格がさほど上がっていないのに自動車の走行距離が下がっていることがグラフとともに紹介されています。


 仮説として著者は不況が原因と提示しています。

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じゃあ好況になったら走行距離が伸びてガソリン消費が増えるのか?そもそも株価が上がっている今は好況じゃないのか?
蓋し、中央銀行が増刷した紙幣は銀行に入り、そこから中小企業などの投資には回らず、ヘッジファンドの投機やグローバル企業の自社株買い資金になっている。だからこそ企業の業績がまったく上がらないのに株価だけが上昇するという異常な事態になっている。
貨幣の増刷は格差とバブルの拡大しかもたらしていない。モノがさっぱり動かないので、ガソリンも消費されない。
不況先進国の日本の石油消費について言えば、ガソリンエンジンの燃費向上、ハイブリッドの普及でいまや原油輸入の3/4がナフサ。移動用燃料が輸入原油に占める割合はおそらく世界一低い。これから西欧各国が日本不況パターンを辿るとすれば、景気が多少戻ったとして(おそらくそれより先に世界バブル崩壊がくるだろうけれど)走行距離が多少伸びたとしてもガソリン消費はさほど伸びない。伸びるどころか減少する。

40年も前から化石燃料の枯渇が叫ばれているけれど、枯渇するどころか確認埋蔵量はどんどん増え、価格もなかなか上がらない。石油が戦略物資だったのは1970年から2006年までの36年間。じつに短い期間だけのはなしで、これから石油・天然ガスはふつうのコモディティーとして取引される。日本とロシアのように、エネルギーは外交関係を決定する重要なファクターであり続けるだろうけれど、それは穀物や海産物も同様であって、エネルギーだけが特別視されることはないんじゃないか。

1990年代からこのかた、貨幣の集積スピードが幾何級数的に早くなっている。ザッカーバーグ(フェイスブック)やベゾス(アマゾン)はあっというまに世界的な富豪になったので、ビル・ゲーツのスピードが亀のように見えるくらいだ。FXでも株トレードでも取引の回転スピードは人間の情報収集能力をはるかに超え、コンピューターのアルゴリズムでしか対応できない。国家も中央銀行もそれを押しとどめるどころか応援しているとしか思えない。

そんな世の中で、原油などコモディティーの取引スピードも幾何級数的に増大するのだろうか?我が輩はそう思わない。いくら地球が寒冷化しても、燃やすガスの量には限りがある。だいいちガスを燃やすにはそれなりの酸素が必要で、酸素も含めた環境資源は有限なのだから。

1 件のコメント:

2017年3月22日 19:46 に投稿, Blogger 江口 さんは書きました...

江口です。
ようやく、このブログの構成に慣れてきました。
もう少ししたら、積極的にコメントします。

 

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