塩野七生「ギリシア人の物語3」新潮社
おもにアレキサンダーの遠征のことが書いてある。面白かったので一気読み。とくにペルシアのダリウス2世のヘタレぶりが活写されている。我が輩はペルシアびいきだけど、ここまでヘタレだったら負けてもしかたがない。勝つのがわかっている戦争には嫁はんと子供と、おまけに自分のオカンまで観戦につれていくもんだったそうだけど、負けたので嫁はんも子供もオカンもほっぽりだして遁走するダリウス。しかもそれが一度や二度じゃございません、とな。勝ったからといってペルセポリスを焼き払うことはなかったんじゃないかとは思うけどね、アレックス。
いろんな戦いをわかりやすくマップ入りで解説していてありがたい。孫子をつらつら眺めているとこの程度の話題には事欠かないんだけど、そりゃ中華世界に比べたら西洋のネタが薄いのはしかたがない。ラテン語とかひもとかないといけないしね。しかしネタの多寡ではなく、いかにそれを料理するかという点で塩野さんの芸は突出している。この人の本はマキャベリしか読んだことがなかったけど、これから他のも読んでみようかな。
いろんな戦いをわかりやすくマップ入りで解説していてありがたい。孫子をつらつら眺めているとこの程度の話題には事欠かないんだけど、そりゃ中華世界に比べたら西洋のネタが薄いのはしかたがない。ラテン語とかひもとかないといけないしね。しかしネタの多寡ではなく、いかにそれを料理するかという点で塩野さんの芸は突出している。この人の本はマキャベリしか読んだことがなかったけど、これから他のも読んでみようかな。
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