2022年4月2日土曜日

ロシアのパラジウムとプラチナが制裁対象から外されている

https://www.zerohedge.com/markets/russian-palladium-and-platinum-too-important-sanction

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お世話になった翻訳サイト
https://www.deepl.com/ja/translator
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3月7日、ロンドン貴金属市場協会(LBMA)は、6つのロシア貴金属精錬業者を金と銀のグッドデリバリーリストから除外し、これら精錬業者が生産する金銀をロンドン市場から追放した。ロンドンプラチナ・パラジウム市場(LPPM)も、同じ精錬業者をパラジウムとプラチナのグッドデリバリーリストから除外したのか?

LBMAの金銀のグッド・デリバリー・リストから除外された精錬業者リストのうち2社は以下の通り:

JSC Krastsvetmet (所在地:クラスノヤルスク)
非鉄金属Prioksky工場(通称:クラストスヴェトメット、プリオックスキー)

ちなみにKrastsvetmetとP Priokskyの両社は、LPPMのプラチナとパラジウムのグッドデリバリーリストに認定された精錬業者。

LBMAは、ロンドン白金・パラジウム市場(LPPM)も運営しており、LPPMのプラチナとパラジウムのグッドデリバリーリストには、ロシアの製油所2社も含まれている。すなわち:

グリドフ・クラスノヤルスク非鉄金属工場
非鉄金属Prioksky工場 (通称:クラストスヴェトメット、プリオックスキー)

COMEX商品取引所の「承認ブランド」リストはLBMAのグッドデリバリーリストのほぼコピーである。そこでCOMEXは3月7日にLBMAに従い、金と銀についてはブランドリストから除外し、その一方でKrastsvetmet と Prioksky精錬所を白金のブランドリストに、Krastsvetmetをパラジウムのブランドリストに残した。  

ロンドンのLBMAは、3月7日のプレスリリースで、「英国/EU/米国の制裁を考慮し」ロシアの6つの精錬所を「直ちに」停止したと述べているが、その姉妹組織であるロンドンのLPPMは、クラストスベトメットとプリオクスキーについて特段の処置がなかった。

商品取引所(COMEX)も3月7日に「直ちに」「追って通知するまで」、ロシアの6つの精錬所の金銀について「保証と引渡しの承認」を停止し、一方で、KrastsvetmetとP Priokskyはプラチナ/パラジウム承認ブランドリストに残しておくこととした。

なぜか?それはもちろんカネの問題である。そしてロンドンであれシカゴ/ニューヨークであれ業界の内輪の非公開な集まりなので、政治的な問題を見て見ぬふりをすることができるからである。

(中略)

ロシアのパラジウム供給の重要性

世界のプラチナ鉱山供給の75%は南アフリカが担っており、ロシアは10%強を占めている。
世界のパラジウム供給の40%はロシアが占めている。

2021年のロシアのパラジウム供給量は、鉱山の洪水や精鉱の事故により通常より少なくなり、世界の年間供給量の約40%に相当する。

パラジウムは(プラチナと共に)世界の自動車産業にとって不可欠であり、両金属は排ガスを削減する自動車触媒コンバーターに使用されている。また、パラジウムとプラチナは、コンピュータ・チップや電子機器など、産業界でも広く使用されている。

まとめ

米国・英国・EUの制裁は、ラストボスである巨大企業ノリルスク・ニッケルへの制裁を避けている。世界最大のパラジウム生産者であり、プラチナの主要生産者であるノリルスク・ニッケルは、最近ウォールストリートジャーナルが言ったように、「Too Big to Sanction」(制裁するには大きすぎる)だからだ。

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