シーメンス、ガスプロムにタービンを返却できなかったことを認める。

https://www.rt.com/business/557196-siemens-gazprom-equipment-sanctions/

2022年6月15日 13:26

ドイツのシーメンス社は、ロシアに課されたウクライナ関連の制裁により、カナダで修理したガスタービンをガスプロム社に返却することができなくなったことを確認した。

ロシアのエネルギー会社は部品不足のため、今週、Nord Streamパイプラインを通じたドイツへのガス供給を減らすことを余儀なくされた。

ガスタービンは現在、オーバーホールのためにモントリオールにあり、カナダの制裁により顧客に返却することができなかったと、シーメンス・エナジーはロイター通信の報道を引用して述べている。

「カナダによる制裁のため、シーメンスエナジーは現在、顧客にオーバーホールのガスタービンを届けることは不可能である」と同社は述べている。

同社はまた、ドイツとカナダの政府にこの問題を報告し、実行可能な解決策に取り組んでいると付け加えたという。

ロシアのエネルギー大手ガスプロムは2日、シーメンスがコンプレッサーステーションにガス圧送ユニットを期限内に返却できなかったため、ノルドストリームパイプライン経由のガス供給量を削減すると発表した。供給量は予定の日量1億6700万立方メートルから約1億立方メートルに減少する見込みで、40％の削減となる。

このニュースを受けて、欧州の天然ガス価格は10％急騰した。

シーメンスは3月、ロシアへの機器納入を停止すると発表した。先月には、ロシア市場からの完全撤退を表明し、同国での事業活動の終了に向けた手続きを開始した。