ボスニア・セルビア人指導者、グローバル・リーダーシップの欠如を嘆く
https://www.rt.com/news/557289-putin-xi-leaders-dodik-spief/
2022年6月16日 19:13
SPIEFで講演したミロラド・ドディク氏は、唯一の例外としてプーチン、XI、エルドアンを挙げた。
ボスニア・ヘルツェゴビナ大統領府のセルビア人メンバーであるミロラド・ドディク氏は、木曜日に、世界が直面する問題は、い真面目な指導者の政治的手腕を必要としているが、そんな指導者は西側には存在しない、と訴えた。ロシアのプーチン大統領、中国の習近平国家主席、そしてトルコのエルドアン大統領が、現在世界情勢に影響を与えることができる唯一の指導者である、とドディク氏は言う。
「グローバルな場面で、リーダーシップの欠如は深刻だ。世界には意思決定できるリーダーがほとんどいない。欧米に、自分たちが関与して世界の問題を解決できる有力者がいるなんて言うなよ。まともな指導者は2、3人だろう。プーチン大統領、習近平国家主席、そしてエルドアン大統領だろう」(サンクトペテルブルク国際経済フォーラムでの発言)。
ドディク氏は、現在世界を悩ませている問題には、「強いリーダーによる強い対応が必要だ」と主張した。「日常の雑音を無視して、将来の世代にしか恩恵を感じられないような遠大な決定を下すことができる政治家」であるという。
ドディク氏は、2006年からボスニアの政治を動かしてきた社会民主党員で、ユーゴスラビアを解体し、代わりに欧米の支援で保護領を設立した1990年代のバルカン戦争の教訓をロシアに持ち込んだのである。
「西側諸国は、自国の家臣や被保護者になることを望んでおり、それ以外のことは望んでいない。それは歴史上前代未聞のことだ。しかし、そのシステムは崩壊したと思う」と、事実上の保護国であるボスニアの例を挙げながら、サンクトペテルブルクでのパネルディスカッションで語った。
1995年の内戦終結以来、ボスニアには法律を制定し、憲法さえも改正する高位代表がいる。ドディク氏はこの役職を「あの権力と軍事力をもって27年間・・・ボスニアを修復し安定させることができなかった自由主義アメリカ世界の失敗の代名詞」と指摘した。
ロシアは属国になることを拒否し、代わりにパートナーになることを申し出たが、拒否されたとドディクは言った。 だからこそ、現在のウクライナの紛争はモスクワとキエフの間ではなく、「参加していないと言われている西側が勝利を望む、世界規模の意志の張り合い」なのである。ただし、西側諸国も公式には戦争に参加したくないので、キエフに武器を送り、「最後のウクライナ人になるまで戦う」ことで勝利を得ようとする、と彼は付け加えた。
ドディク氏は、暴力行為の迅速な終結を求め、EUやNATOの一員としてより良い生活を送れるという「西側のシナリオに乗った」ウクライナ政府を「無責任」だと非難した。「もちろん、それはすべて嘘であり、誰も真実にすることはできない」と述べた。
ボスニア・セルビア人指導者は、西側諸国は現在、ウクライナの主権と領土保全を主張しているが、セルビアについては、1999年にコソボを「切り出し」、2008年に独立を宣言し、現在はベオグラードにそのように認めるよう求めているが、気にかけていないことを指摘した。
一方、西側諸国はモスクワをバルカン半島における「悪意ある影響力」と非難しているが、ドディクは「ロシアが劣化ウランで我々を爆撃したわけではない」と言い、また言論の自由や財産権を信じていると公言しながらすべての反対意見を封じ込めたと言う。
ドディク氏は1995年の和平合意に沿ってボスニアにおけるセルビア人の主権を主張しているため、西側諸国と対立し、アメリカやイギリスは彼の「暴言」が平和を損ねているとして彼を制裁ブラックリストに載せている。
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