米国、ウクライナの戦争犯罪調査を再度要求

https://www.rt.com/russia/556630-us-osce-mission-spying-ukraine/

2022年6月5日 06:52

OSCEは以前、キエフのスパイとして非難されたため、ワシントンは別の事実調査団を要求している。

米国は、欧州安全保障協力機構（OSCE）のメンバーに対し、ロシアの戦争犯罪の疑いを掘り起こし、最終的に訴追することを目的とした別の事実調査団を立ち上げるよう働きかけている。

アメリカ自身は、国際刑事裁判所への協力を拒否し、1998年の採択に反対票を投じた。年前には、アフガニスタンで自国軍によって行われた人道に対する罪の疑惑を調査していた国際刑事裁判所のメンバーに制裁を加えている。

「戦争犯罪や人道に対する罪の可能性を調査するために、別の事実調査団を派遣する準備をしている。我々は今、そのレベルに達していると思う。」OSCEのマイケル・カーペンター米国大使は、木曜日、ディフェンス・ワンの取材に対してこう述べた。

ジョー・バイデン大統領の長年の補佐官は、2014年3月に始まり、2022年3月末に正式に期限切れとなったウクライナでの最初のOSCE派遣とは対照的に、提案されたミッションを「小規模な専門家チーム」だと説明した。OSCE史上最大のミッションで、814人もの国際スタッフと477人の現地スタッフが参加し、派遣期間中に約2,400件の日報を作成した。

しかし、モスクワによれば、ドンバス地域のミンスク協定違反を記録することを任務とする事実調査ミッションのはずが、ウクライナとそのNATO支持者の利益のために働く情報収集作戦に変質してしまったという。OSCEはウクライナの残虐行為を隠蔽するために働き、ウクライナ軍がOSCEの公用車を使用しても黙っていたと、ロシア政府関係者は主張した。

ドネツクとルガンスクの両人民共和国は、OSCEのメンバーに対するスパイ疑惑の調査を待つため、4月30日からOSCEの監視員を自国から追放することを選択した。

ウクライナとNATOの支持者は、2月の侵攻以来、ロシアを戦争犯罪で繰り返し非難しており、特に病院やアパートなどの民間建造物が標的とされていることを挙げている。一方、モスクワは、ウクライナ軍が民間建造物の中に自軍の拠点を設け、住民を人間の盾として使っていると反論し、人道的回廊が開かれているにもかかわらず、銃撃下にある地域から出ることを禁止している。

3月に開始されたOSCEの2回目の調査は、マリウポルでの民間人殺害の疑いに関してキエフによるロシア非難に同調したため、ロシア筋から白々しいと非難された。この調査では、実際にウクライナを訪れたメンバーはいなかったが、偏見があることは明らかであるにもかかわらず、代わりにオープンソースの情報収集者、人権団体、NGOからの情報を利用した。

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